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2008.09.09, Part VI

市道 滝川桑原杉山線を下る(1)

樫原湿原,駐車場と湿地 II(唐津市七山),08:44
再び,駐車場の東端まで戻った。

樫原湿原,駐車場(唐津市七山),08:44
1〜3枚目:駐車場に出て南西方向をパノラマ撮影。 前回(2006.11.20)同様,これから駐車場の前を横切る市道 滝川桑原杉山線を下って滝川交差点まで歩く。 後で出てくる滝川交差点近くにある道標 によれば,ここから滝川交差点までは 7.5 km あるらしい(注)。

注:その交差点に着いたのが10:36。なので,ここから1時間52分かかって坂を下ったことになる。ほぼ平均的な値。

樫原湿原,湿地 III (唐津市七山),08:44
1枚目:湿地 III を左に見ながら市道 滝川桑原杉山線を下る。 2枚目:前回(2006.11.20)の様子。 ここは湿地の中央部にやや水面が見える場所があるが,柵から遠いため採集不可。 今回は,その水面すら草に隠れて見えなかった。

        樫原湿原

樫原湿原,湿地 I (唐津市七山),08:45
タチギボウシHosta rectifolia)? かと思ったが,葉が小さい。 しかし,コバギボウシHosta albo-marginata)にしては,葉に丸みがある。 ギボウシHosta fortunei)?

樫原湿原を去る(唐津市七山),08:46-08:47
1〜3枚目:溜池が見えてきたところでパノラマ撮影。 池の表面は一面,何かの水生植物で覆われていた。 下段は前回(2006.11.20)の様子。この時は季節も違うので何とも言えないが,水面には何も浮かんでいない。 4枚目:何が大繁殖しているのかと望遠で撮影してみたが葉が重なっていて輪郭すら判然としない。 何だろう・・・。
「樫原湿原地区自然再生実施計画及び全体構想」(環境省)にある「現存植生図」によると, この溜池の植生はヒシ-ヒツジグサ群落となっている。 葉の形からすると,ヒツジグサよりもヒシに似ているような似ていないような・・・。


2006.11.20, 08:32撮影
樫原湿原

滝川桑原杉山線を下る(唐津市七山),08:47
1枚目:溜池の西側にある「樫原山房 湖守屋」。ログハウス仕立ての食堂らしい。 2枚目:これは前回(2008.11.20, 08:33)の画像。この時はまだ建築中だった。

        樫原湿原

滝川桑原杉山線を下る(唐津市七山),08:48
1枚目:湖守屋の先にある 広域基幹林道 荒川〜天山線との交差点。 2枚目:これは前回の画像。さすがにこの辺は変わっていない。

        市道 滝川桑原杉山線

滝川桑原杉山線を下る(唐津市七山),08:49
1〜3枚目:荒川〜天山線を左右に見ながら前進。 1枚目:左側には四阿がある。

滝川桑原杉山線を下る(唐津市七山),08:50
ミツバフウロGeranium wilfordii)?

滝川桑原杉山線を下る(唐津市七山),08:51
1,2枚目:交差点を過ぎた後,道路脇の水田。 2枚目:「佐賀県 特別栽培農産物生産ほ場,農地・水・環境保全向上対策営農活動ほ場」とある。 最初,周囲の金属製の柵はこの「ほ場」のためかと思ったが,後でわかるように,この柵はイノシシの食害対策として設置されたものだった。 3枚目:これは前回(2006.11.20, 08:38)の同じ場所の画像。

滝川桑原杉山線を下る(唐津市七山),08:52-08:53
1,2枚目:「ほ場」の先から少しずつ傾斜が出てくる。 3枚目:前回(2006.11.20, 08:38)の画像。

滝川桑原杉山線を下る(唐津市七山),08:54
2枚目:「二酸化炭素 吸収源対策森林施業推進活動緊急支援事業」(注)。長い名前だ。 これは前回は無かったような,気がするが,記録がないので断定できない。

注:「森林は温室効果ガスである二酸化炭素を吸収したり貯蔵する役割を果たしており,」。よく聞くフレーズだが, 生態学の教科書では,(極相にある)森林は光合成量(総生産量,二酸化炭素の吸収量)も大きいが,呼吸量(分解量,二酸化炭素の排出量)も大きいので,その差し引き,すなわち「純生産量」は少ない,とされている。 とすれば,「二酸化炭素を貯蔵する役割」はあるものの, 新規に大気中の二酸化炭素を吸収する(=減らす)機能は低いことになる。 大気中の二酸化炭素を減らすには,樹木の一部を伐採し「二酸化炭素を貯蔵」した木材を運び出して,樹木の更新を促す必要がある。 ・・・しかし,どれくらい木材を作れば,どれくらい二酸化炭素の濃度が下がるのだろう? 化石燃料から大気中に放出された二酸化炭素を木材として保存するとなると,ものすごい量の材木置き場が必要になるのではないだろうか??? フと気になった。

滝川桑原杉山線を下る(唐津市七山),08:55
ツリフネソウImpatiens textori)。 さきほど樫原湿原で見たが,これはこの後の道路際で群生していた。

滝川桑原杉山線を下る(唐津市七山),08:55-08:57
ツリフネソウImpatiens textori)の隣で咲いていた小さな花。 これは??)。 小さいのと,周囲が日影で薄暗いのでピンぼけ。

Part VII: 市道 滝川桑原杉山線を下る(2)
2008.09.09, 08:59 - 09:19