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2007.09.03, Part VIII

牛ケ首・ひょうたん池分岐〜ひょうたん池

ひょうたん池へ(標高 1594m,姥ケ平,那須町),12:48
池へ向かおうとした時,牛ケ首方面から男女数名のグループがやってきた。 そのうちの1名が私より先に木道へ入ったため,その後ろ姿を含めて池方向と隣に見える茶臼岳をパノラマ撮影。

ひょうたん池へ(姥ケ平,那須町),12:48
木道の入口近くに咲いていたエゾリンドウGentiana triflora var. japonica

ひょうたん池へ(姥ケ平,那須町),12:49
木道の周囲は鬱蒼としたハイマツ,シャクナゲ等によって覆われている。 所々ではハイマツ・シャクナゲの枝が木道の上に覆いかぶさっているので,枝をかき分けながら通らなければならない。 また,木道は次第に地面から高くなっていく。

ひょうたん池へ(姥ケ平,那須町),12:49-12:51
1枚目:ここで右へ折れる。 2枚目:少し行ってやや左へ。 3枚目:若干,左右に折れ曲がりながら進む。 4枚目:途中にある木道のない場所。ここは地面が周囲から若干高い位置にあるため。

ひょうたん池へ(姥ケ平,那須町),12:51
1枚目:ますます薮は深くなっていく。 2枚目:木道が急な傾斜になっている所もある。濡れたら滑るだろう。 前方(北東)に見える山々は・・・。

ひょうたん池に到着(標高 1600m弱?,姥ケ平,那須町),12:52
1枚目:木道は池の手前で終わる。下の地面まではかなりの高さがあるので,そのまま地面に足を降ろすことはできない(注)。 2枚目:木道の脇を通って下へ降り,池端へ近付く。

注:木道を敷設した人は,ここから眺めるだけにして欲しかったのかも知れない。 しかし,展望所にしては手すりがない。展望するだけの場所としては,木道から転げ落ちそうでやや恐い。

ひょうたん池(姥ケ平,那須町),12:53
池端から南北のやや細長い池をパノラマ撮影。

ひょうたん池(姥ケ平,那須町),12:53-12:54
1枚目:池の上をたくさんのトンボが飛んでいたが,池の水中に目をやると,,。 2〜4枚目:何かのカエルのオタマジャクシ(すでに後ろ足が出ている。前足もまもなくだろう,注)が数匹と,,, 5枚目:クロサンショウウオHynobius nigrescens)?の幼生がいた。

注:ここへ来る途中でアズマヒキガエルBufo japonicus formosus)の成体を見かけたが,その子供だろうか・・・?

ひょうたん池(姥ケ平,那須町),12:56
ここで採集(ひょうたん池)
観察された生物: ディフルギア( Difflugia claviformis), 珪藻各種, サヤミドロ(Oedogonium), ミカヅキモ( Closterium rostratum 多数), ホシガタモ( Staurastrum hystrix), イボマタモ( Euastrum affine), ミジンコ, イタチムシ, ワムシ,


注:以下の種(接合藻類)は,昨年(2006.7.16)も,月井栄三郎氏が採集したサンプルで観察されている。
Closterium rostratum

池の北端へ(姥ケ平,那須町),12:56
当初は,ヒメクロサナエ(Lanthus fujiacus)か,その仲間かと思いましたが, これは「オオルリボシヤンマAeshna nigroflava)の♀の産卵」 であると 行徳トンボ研究室の互井賢二さんから教えていただきました。 ありがとうございます。

池の北端へ(姥ケ平,那須町),12:57
この時,この池の周囲に湿地(ないし湿原)があると思い込んでいたため(注), 池の周囲を探索しようと池の北端に向かって歩くことにした。 とはいえ,道らしい道はなく,薮をかき分けながら池端を歩くしかない。 ただし,この時は,前方に多少隙間が続いていたので,あまり人が歩かないために木々が生い茂って道が隠れてしまったのだろうと思っていた。 しかし,それは思い込みに過ぎなかった。

注:国土地理院の地図では,この後出てくる姥ケ平の広場の周囲が湿地として描かれていて, このひょうたん池の周囲は湿地として描かれていない。 それが何故か,この時は,池の周囲が湿地になっていると勘違いしていた。

池の北端へ(姥ケ平,那須町),12:58-12:59
途中に咲いていたシラタマノキ(シロモノ,Gaultheria pyroloides var. miqueliana) 3枚目:ピントが外れてしまった。

池の北端へ(姥ケ平,那須町),12:59
1枚目:少し高台になっている場所を通過。 2,3枚目:大きく育った??マツと,その先に見える隠居倉(標高 1819m)? 4枚目:東に聳える茶臼岳(標高 1915m)。噴気孔からは相変わらず白い煙りが・・・。

池の北端へ(姥ケ平,那須町),13:00
池の北端に近付いたところで,北〜北東方向をパノラマ撮影。 1枚目:隠居倉(標高 1819m)? 2枚目:奥の一番右の尖ってやや曲ったようにも見えるのが朝日岳?(標高 1896m)。 2,3枚目:その朝日岳の手前にある2つの突起のうちのどちらかが剣が峰(標高 1799m)のはず。

池の北端へ(姥ケ平,那須町),13:01
道らしい道がないまま池端を進んでいたが,シャクナゲの枝をかき上げると,前方に木の並びが見えた。 最初は「もしかしたら木製の階段?」と思ったが,よく見ると木の根がたまたま横に並んで見えただけだった。 どうやら,元から池の周囲に道はなかったようだ。 ただし,結構人が通るためだろう,若干の踏み跡らしきものは続いていた。

ひょうたん池の北端に到着(姥ケ平,那須町),13:03-13:04
どうも湿原はなさそうだ。この時は勘違いしたままだったので,不思議な気分のまま。 2,3枚目:北端にある岩場。下を見るとなんとなく人が歩いてできた裸地が北の方へ続いているようにも見える。 2枚目:もしかしたら薮をかき分けて進めば,遠くに見える岩場まで通じているのかも知れない。

ひょうたん池北端からの展望(姥ケ平,那須町),13:04
再度,北側を撮影。先があるかどうかは別として,どうみても湿原がありそうには見えない。 ここで引き返すことにした。

ひょうたん池の北端(姥ケ平,那須町),13:04
引き返す前に北端からひょうたん池を撮影(南方向)。 この北端には潅木がなく,岸辺近くは裸地化していた。 やはりここまで来て,ここで写真を撮る人が多いのだろう。

ひょうたん池(姥ケ平,那須町),13:09-13:10
1枚目:池端の薮をかき分け,木道の末端へ戻る。 2枚目:木道に上がり元来た道を南へ向かって歩く。

牛ケ首・ひょうたん池分岐へ戻る(姥ケ平,那須町),13:11
途中に咲いていたノリウツギ?Hydrangea paniculata)かその近縁種。

Part V: 牛ケ首・ひょうたん池分岐〜姥ケ平
2007.09.03, 13:14 - 13:28