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2007.05.04, Part V

林道中湯川線を下る

林道 中湯川線を下る(西和賀町),13:52
所々残雪があったが道を覆いつくすほどの量はなかった。

林道 中湯川線を下る(西和賀町),13:53
途中にある道が左にカーブしている場所で左前右を撮影。 1枚目:左を流れる小俣沢。 2枚目:カーブの途中にコンクリートの覆いがあった。右側に小俣沢へ向って流れる小さな沢があり,それを道路の下に通すためのもの。 3枚目:その沢が流れてくる方向に山道らしいものがある。これは国土地理院の地図にも描かれていない。

林道 中湯川線を下る(西和賀町),13:54
1,2枚目:崩れかかった斜面にたくさんのフキPetasites japonicus)が。

林道 中湯川線を下る(西和賀町),13:54-13:56
左側の路肩にもたくさんのフキPetasites japonicus)が咲いていた。

林道 中湯川線を下る(西和賀町),13:57-13:58
途中雪解け水が道路の上を横切って流れている場所が何ケ所かあった。 かなり長期間流れ続けているらしく,道路上には大量の藻塊が育っていた。 その一部を採集
観察された生物: ハルテリア(Halteria), タルケイソウ(Melosira), 他の珪藻各種, ミカヅキモ( C. lunula), ソコミジンコ, ワムシ,

林道 中湯川線を下る(西和賀町),13:59
道路脇の斜面にキクザキイチゲAnemone pseudo-altaica)が群生していた。 花弁は9枚(注)でかなり細長く,薄紫色。さきほど沢コースを降りる途中で見たものとはだいぶ印象が異なる。

注:1,2枚目の画像を見ると10枚のものもわずかだが混じっているのがわかる。

空模様が気になる(西和賀町),14:00

林道 中湯川線を下る(西和賀町),14:03-14:04
ここにもキクザキイチゲAnemone pseudo-altaica)が。 この個体の花弁は10枚。

林道 中湯川線を下る(西和賀町),14:04
その近くにスミレの一種が咲いていた。これはおそらくスミレサイシンViola vaginata)。 後で出てくるナガハシスミレViola rostrata var. japonica)と同様, これも主に日本海側の山地林内に生える種類とのことで,ここが秋田県との県境に近いことの証拠ともいえる。

林道 中湯川線を下る(西和賀町),14:05-14:07
また道路上を雪解け水が覆っていた。笹の葉の表面が緑色に染まっていた。 ここでも採集
観察された生物: 小型鞭毛虫各種, アミカムリ(Nebela)??, トリネマ(Trinema), リトノタス(Litonotus), ディレプタス(Dileptus), ミクロトラクス(Microthorax), 小型繊毛虫数種, トリボネマ(Tribonema), 小型珪藻各種, クレブソルミディウム2種(Klebsormidium), ヒザオリ(Mougeotia), ホシミドロ(Zygnema),

林道 中湯川線を下る(西和賀町),14:09-14:11
別の場所。ここは糸状藻類が大量に繁茂していた。また採集
観察された生物: 小型鞭毛虫各種, バンピレラ(Vampyrella), エンケリオドン(Enchelyodon)?, オビケイソウ(Fragilaria,注), トリボネマ(Tribonema), Monoraphidium, クレブソルミディウム(Klebsormidium), ホシミドロ(Zygnema), ツヅミモ( Cosmarium sp.),

林道 中湯川線を下る(西和賀町),14:11-14:12
これはオオバキスミレViola brevistipulata)。 茎の丈は長くないが,葉が大きいのでキスミレViola orientalis) ではなくオオバキスミレと判定した。 この種も日本海側の山野に生える多年草とのことで秋田県が近いことを示している? なお,画像の花は,花弁が4つしかないように見えるが,上の2つが重なっているだけで実際は5つある。 1枚目の画像を見ると,この花の隣に咲いているものはしかっり花弁が5つある。 3枚目:花柱の脇にもやもやしたものがあるが,これが側弁の毛? 4枚目:距はごく短いのもこの種の特徴らしい。

Part VI: 林道中湯川線〜県道215号 湯川温泉線
2007.05.04, 14:13 - 14:35