井頭公園 湿地植物園 湿地植物区(真岡市下籠谷),12:24-12:27
1枚目:湿地植物園の北端側から入った(この辺?)。
木道を歩いて南進するが,途中までは木道の両側は乾いていて水がたまっているところはない。
7枚目:ここは前回(2004.11.28)来た時は多少水があったはずだが,今回は完全に乾いていた。
なお,前回はこの辺で自転車がパンクしていることに気づいた。すぐに空気が完全に抜けてしまったため,
自転車に乗るのをあきらめ,園内にある公衆電話を使ってタクシーを呼んで雀宮駅に戻った。
井頭公園 湿地植物園 湿地植物区(真岡市下籠谷),12:27-12:31
1枚目:湿地植物園の南端に近付くと,水たまりがいくつかでてきた。
何ケ所かで採集。
緑色の糸状藻類はアオミドロ2種(Spirogyra)
の塊だった。他に
クリプトモナス(Cryptomonas),
ミドリムシ(Euglena),
ツリガネムシ(Vorticella)
タルケイソウ(Melosira),
他の珪藻各種,
ミクロスポラ(Microspora,
ミカヅキモ3種(Closterium lunula,
C. striolatum,
C. costatum ?),
ヒザオリ2種(Mougeotia),
アワセオオギ(Micrasterias),
ケンミジンコ等が観察された。
井頭公園 湿地植物園 湿地植物区(真岡市下籠谷),12:32-12:35
さらに少し行ったところでも2箇所で採集。
片方には原生生物があまりいなかったが,残りの1本のサンプルには,
クリプトモナス(Cryptomonas),
アクチノスフェリウム(Actinosphaerium),
コクリオポディウム(Cochliopodium),
ディレプタス(Dileptus),
ディセマトストマ(Disematostoma),
ツリガネムシ(Vorticella)
棘毛類繊毛虫,
他繊毛虫数種,
ジュウジケイソウ(Stauroneis),
他珪藻各種,
ヒザオリ2種(Mougeotia),
ヒザオリモドキ(Mougeotiopsis),
ミカヅキモ(Closterium ralfsii),
等々が観察された。
ここでは,ミカヅキモの中で,平地では観察例の少ない種類(Closterium ralfsiiや,上記のC. striolatum,C. costatum)が,同様に,平地ではほとんど観察されないアワセオオギ(Micrasterias)がいたのに少々驚いた。
このことから,ここの湿地は公園ができるはるか以前から湿地として長年存在してきたことが示唆される。
井頭公園 湿地植物園 湿地植物区(真岡市下籠谷),12:36
湿地植物園(湿地植物区)の南口にある案内板。「県内の湿地植物を集めてみました」とある。
これも原生生物が多様な原因の一つかも知れない。
井頭公園 釣池脇(真岡市下籠谷),12:37-12:40
湿地植物園を出てさらに南に進むと,道の右手に釣池が見える(2枚目)。そこの近くに水路があり,水路とこちら側の道路の間に
水たまり(3枚目)ができていたので採集してみた。
木の葉の緑が鮮やかだったが,やはり水の流れがあるためか原生生物は非常に少なかった。
コレプス(Coleps),
珪藻各種がいた程度。他にソコミジンコがいた。
井頭公園 釣池脇(真岡市下籠谷),12:44-12:48
1枚目:上記の道の先で右折(西進)して,公園の西側にある入口方向へ向う。
この道の右(北)側はさきほどの釣池(4枚目)で,左(南)側は同じ「湿地植物園」と呼ばれる沼がある(2枚目)。
その沼を泳いでいたガチョウ(Anser anser f. domestica)が岸辺にあがってしばらく毛づくろいをしていたが,そのガチョウを撮影しようとしていると,
道路へ上がってきた。この後,このガチョウは私や他の来園者に近寄って,さかんに鳴いていた。餌をねだっているのだろうか。
他の来園者の側で鳴いている合間に,
近くの土管のところで採集(6,7枚目)。
あまり期待しなかったが,その通りで
メソディニウム(Mesodinium),
タルケイソウ(Melosira),
アオミドロ(Spirogyra),
ユレモ(Oscillatoria),
くらいしか見当たらなかった。
8枚目:その後,ガチョウが再度,私に近寄ってきた。
Part V: | 井頭公園〜鬼怒ケ丘交差点 2006.04.01, 12:50 - 13:31 |