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大核内封入体の

酢酸ファスト・グリ−ンによる染色法


この方法は,染色法としては最も簡単な部類に属すると思われる。


細胞の集め方

 まず,細胞を適当にスライドグラスの上に乗せ,乾燥させる。

 乾燥は自然乾燥でもよいが,早くするためには,少し離れたところから,ヘア−ドライヤ−で乾かしてもよい。
 


酢酸ファスト・グリ−ンによる染色

 つぎに,上のサンプルを染色するわけだが,それは以下のステップで行なう。


酢酸ファストグリーン染色により検出された大核内封入体

手順

  1. カルノア固定( 10分 )
  2. DWによるカルノアの除去( 5分 x 2〜3 )
    特に,カルノア中のエタノ−ルの除去を完全にすることが大切。
    エタノールの除去が不完全だと封入体は染まらない。
  3. 酢酸ファスト・グリ−ン染色( 10分 )
  4. DWによる洗浄( 5分 x 2〜3 )
  5. 乾燥  (普通,染色の途中では乾燥さないが,この方法ではいっこうに差し支えない)
  6. キシロ−ルにつける
  7. Enteran Neu を 1~2滴落として包埋。カバ−グラスをかぶせて封入。
     これで完了


酢酸ファスト・グリ−ン染色液のつくり方


単離大核のFastGreen染色像


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