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フォイルゲン染色法
フォイルゲン染色は,核内のDNAを染色する方法としては標準的なものとして知られている。
しかし,染色に使用するシッフの試薬の調整には手間がかかる上,その保管も面倒である。
染色手順
固定(カルノア 10分)
→ DW洗浄 (5分)
→ 加水分解 (1N塩酸,60゜C,5〜15分,あるいは,6N塩酸,室温,15分)
→ DW洗浄 (5分)
→ シッフの試薬(1h 30')
→ 亜硫酸ナトリウム (2分 x 3回)
→ DW洗浄 → 包埋
試薬の作り方
1. シッフの試薬
Lisonの方法
塩基性フクシン(1.5g)を乳鉢で砕く
→ 200ml DW に溶かす。
→ メタ酸性亜硫酸カリ(1.5g;K2S2O5)を加える。
→ 完全に溶解した後,濃塩酸 3 ml(あるいは,1N塩酸 30 ml)
→ しだいに,脱色していく。
(できれば,活性炭,0.25g/100mlで1分間洗った後,ろ過する。)
シッフ(Schiff)の試薬は,淡黄色か無色でなければならない。
2. 亜硫酸ナトリウム
10%無水亜硫酸ナトリウム 10 ml
1N 塩酸 10 ml
D W 200 ml
三者を使用直前に混ぜて用いる。
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