平成8年度 教材の工夫と授業の改善
微小生物の培養・観察法

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2 観察・実験

4)各種培養液の組成
 これまでに出てきた培養関連の資料を以下に示す。

ドリル氏液の組成(ゾウリムシ培養用塩溶液)


KCM x100倍原液 (アメーバ培養用塩溶液)

PPYG培養液(一部改変) (テトラヒメナの培養液)

これは茨城大学の菅井氏が考案したもので,通常のPPYG培養液のポリペプトンとグルコースの組成比を逆転させている。こうすると,細胞密度も高くなるし,何よりも定常期に達してからかなり時間が経過しても細胞がダメージを受けにくいという長所がある。

酵母エキス+酢酸ナトリウム培養液
(クロロゴニウム,ミドリムシ等の無菌培養用)


 以下は,ゾウリムシなどを培養する際に餌として用いるバクテリア(Klebsiella pneumoniae)を培養するための培地である。通常は,L-brothを用いるが,Klebsiella は大腸菌などと同様に最小培地(養分がブドウ糖と無機塩類だけの培地)でも十分に生育可能である。

L broth (バクテリアの培養液)

Davisの最小培地 (バクテリアの培養液)

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