原生生物の実験材料としてよく知られている。食椀形成(phagocytosis)により餌(テトラヒメナ、ゾウリムシなど)を食べる様子や、細胞内の原形質流動の観察ができる。核移植実験が有名だが、実習で体験するのはむずかしい。
培養法
肉食なので、実験用には無菌培養したテトラヒメナをアメーバ用培養液で洗って与える。この方法だと細胞密度も高くなるし、細胞の栄養状態がそろうので実験には都合がよい。しかし、室温では最低でも1週間に一度程度は餌を与えないと餓死してしまう。
長期間世話をするのが難しい場合は、キロモナスなどの鞭毛虫を米粒(または麦粒)と一緒に培養した状態におく方法と、低温(16度)に保管する。これだと1カ月程度は維持できる。キロモナス+米粒培養では細胞の栄養状態が均一にならないうえ、細胞密度も上がらない。
配布者 | 住 所 | 所持株・備考 |
月井 雄二 | 法政大学第一教養部生物学研究室 〒102 東京都千代田区富士見 2-17-1 |
G株は20年以上前から培養されている株。 その他にもいくつかの系統を維持している。 |