栄村
野々海池周辺
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

観察された原生生物名一覧(現在 07 種)

採集日:2015.6.13 ウオッちず で位置確認

野々海池南端で下車(栄村),12:00
駅前のタクシー会社を出てからおよそ20分で到着。予想より若干早く着いた。
1〜4枚目:降りたところで周囲をパノラマ撮影。
1枚目:池の西側へ向う道路。近くにある標柱によると「野々海温井林道」というらしい(後出)。 こちらは未舗装だ。前方にわずかに野々海池の水面が見える。
2枚目:野々海池の東側を通って野々海峠へ向う「温井野々海併用林道」(後出)。こちらは舗装されている。 3枚目:残雪で覆われた名称不明の池。モリアオガエルが鳴いていた。
4枚目:野々海池へ上がってくるもう一つのルート。途中でスキー場を経由する。 こちらは未舗装だ。
5枚目:iPad mini で現在地を確認。

「温井野々海併用林道」を東へ(栄村),12:11
1枚目:まずは野々海高原キャンプ場に隣接する湿原へ。
2枚目:iPad mini で現在地を確認。

「温井野々海併用林道」を東へ(栄村),12:12
辺では,先週(2015.06.07)訪れた裏磐梯 同様, エゾハルゼミTerpnosia nigricosta,セミ科 ハルゼミ属)が鳴いていた。 若干離れていたので,あまりよく音が記録されていない。

        ←音声

「温井野々海併用林道」を東へ(栄村),12:14
1枚目:道路沿いの斜面にはたくさんの残雪があった。
2枚目:iPad mini で現在地を確認。

「温井野々海併用林道」を東へ(栄村),12:15
2枚目:前方に野々海高原キャンプ場らしき場所が見えて来た。
3枚目:iPad mini で現在地を確認。

野々海高原キャンプ場が迫る(栄村),12:16
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:「温井野々海併用林道」は前方で左にカーブして,野々海池の東側を北上する。 2枚目:前方左の斜面が野々海高原キャンプ場らしい。 現在は営業していないそうだ。乗車したタクシーの運転手によると,以前は管理人がいたが,今は誰もいないはず,とのこと。 右に道路があるが,あそこを進むと眺めのよい深坂峠へ出るはず。 その周辺にも湿地があるらしい。できれば訪れたかったが,今回は時間的に無理だった。 手前右に駐車場があった。

野々海高原キャンプ場へ上がってみる(栄村),12:17

少し上がったところで後ろを振り返ってパノラマ撮影(栄村),12:18
1枚目:前方の建物の先が駐車場になっている。 2枚目:前方の道がさきほど歩いてきた道だ。 右手前は炊事場だろうか? 3枚目:右へ入って行く道がある。もしかすると,あそこが北側に広がる湿原へ通じるルートかも知れない。

キャンプ場に隣接する湿原へ(栄村),12:18
ということで,右へ進んでみると・・・。

湿原が見えたことは見えたのだが・・・(栄村),12:18
1〜3枚目:パノラマ撮影。 前方に湿原が広がっていた。中央には北へ向って敷設された木道も見える。 しかし,手前に大量の残雪があって先に進むのは若干危険だ。 なにより,ここが木道へ通じるルートかどうかの確認ができない(後でそうだとわかった)。 いったん引き返すことにした。 もしかすると,キャンプ場の斜面をさらに上がった場所に湿原に降りるルートがあるかも知れない,と思ったからだ。

ということでキャンプ場の斜面をさらに上がってみた(栄村),12:19-12:20
4枚目:iPad mini で現在地を確認。 丘の頂上付近まで上がったようだ。地図だと,ここから北側の湿原へ降りていくルートはなさそうだ。

上と同じ位置で上がってきた方向を撮影(栄村),12:20
ここからだと,かつては,前方に広がる野々海池の全景を見渡せたはずだ(おそらくそのためもあって,ここにキャンプ場を設置したのだろう)。 しかし,現在は前方の木々が生い茂って池の一部しか見えなくなっている。

周囲をグルリとパノラマ撮影(栄村),12:21
このように,ここにはどこにも北側の湿原へ降りていけそうなルートはない。すべて行き止りだ。 降りることにした。

舗装道に降りたところでパノラマ撮影(栄村),12:23
1枚目:手前は深坂峠へ向う道。前方には駐車場があり,何台か停まっていた。 2枚目:さきほど野々海池の南端から来た道。 3枚目:これから右へ進む。

分岐近くに立つ標柱(栄村),12:23
ここに「温井野々海併用林道」と書かれている。

林道を歩いて野々海峠へ向う(栄村),12:23-12:24

先月沼の原湿原でも見かけた植物(栄村),12:24
??
これと同じものを 先月(2015.05.17) 訪れた沼の原湿原(ここと同じ信越トレイルが通っている場所で,長野県と新潟県の県境にある)でもたくさん見かけた。 先月は芽生えたばかりで葉も数枚しかないのがほとんどだったが,これはかなり成長している。 ということは,これも沼の原湿原とほぼ同時期に芽生えた可能性が高い。 ということは,この辺は1ヶ月前頃から雪が溶けていたと思われる。 道路際なので除雪されて早い時期から太陽の光が当っていたのだろう。
いまだに名前がわからない。

さきほどの湿原の脇を進む(栄村),12:24

道路際にわずかな水たまりがあった(栄村),12:25
1枚目:雪解け直後なので原生生物はあまり期待できないが,,,。 2枚目:とりあえず 採集(温井野々海併用林道沿いの水たまり-01)。 この先どれだけ採集できるかわからないからだ。 しかし,原生生物はほぼゼロ。
観察された生物: アスピディスカ(Aspidisca), ツリガネムシ(Vorticella), 珪藻少々, カイミジンコ,

踏跡が続いていた(栄村),12:26
1,2枚目:パノラマ撮影。 残雪があってキャンプ場側から湿原に入れないためか, あるいは,以前はここにも木道が設置されていたのかも知れないが, 踏跡のような場所が前方の木道に向って続いていた。 少し進んでみたが,ここから見るかぎり,どこにも池塘のような水たまりはない。すぐに引き返した。 (この湿原に水たまりがなさそうなのは,事前にネットにある画像を見て予想していた。のでがっかりはしなかった。)

道路沿いの植込み?の近くにも水たまりがあった(栄村),12:27
1枚目:道路と湿原の間にはわずかな窪みがあり,溝になっている。雪解け水が道路に溢れないようにするためだろう。 その溝にそって自然に生えたか,植栽されたかは不明だが,灌木が所々にある。 その根元に若干の水たまりができていた。
2枚目:ということで,ここでも 採集(温井野々海併用林道沿いの水たまり-02)
ここには若干いた。 今回の採集では,ここが一番原生生物が多かった。 これだけ残雪があるのだからやむをえないか,,。
次回は,もっと暖かくなってから来よう。8月頃?
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas granulosa), 小型鞭毛虫数種, ディフルギア( Difflugia oblonga), スピロストマム(Spirostomum filum), カンパネルラ(Campanella), 珪藻各種, ワムシ, カイミジンコ, イタチムシ, センチュウ,

道路際で咲く小さなミズバショウ(栄村),12:28
1枚目:道路際の溝に水がたまっていて,そこでは ミズバショウLysichitum camtschatcense,サトイモ科 ミズバショウ属) が咲いていた。 かなり小さい。おそらく栄養が十分に得られないためだろう。

野々海池東岸沿いの温井野々海併用林道を進む(栄村),12:28
1枚目:路面に残雪がある場所が現れた。この先にも所々にあった。
2枚目:iPad mini で現在地を確認。

その先にはさらに多くの残雪が(栄村),12:29
3枚目:iPad mini で現在地を確認。

幸い残雪のある場所はわずかだった,また乾いた路面が現れた(栄村),12:30
1〜3枚目:パノラマ撮影。 路面は乾いているものの,道の両側には大量の残雪がある。 春先に除雪が行われた結果だろう。

ミズバショウの群落もあった(栄村),12:30-12:31
1枚目:左カーブの途中に右に沢があり,道路の下をくぐって流れている場所があった。 そこでは雪が一部溶けている場所があり,そこではたくさんの ミズバショウLysichitum camtschatcense,サトイモ科 ミズバショウ属) が咲いていた。 2枚目:望遠撮影。
3枚目:足下では フキPetasites japonicus,キク科 フキ属) も咲いていた。
4枚目:iPad mini で現在地を確認。


前方が往路でタクシーを降りた場所だ(栄村),14:38
タクシーに迎えに来てもらうのは 15:30の予定。なので,まだ50分ほど余裕がある。 タクシーを待つ間に,西にあるはずの「又右エ門堤」というところまで歩いてみることにした。 距離的には往復しても十分間に合うはず。

ということでここを右折し,野々海温井林道へ入る(栄村),14:38

道路脇に立つ「野々海温井林道」の標識(栄村),14:39
さきほど野々海池の東側を北上して野々海峠まで伸びていたのが「温井野々海併用林道」。若干紛らわしい。

野々海池を右に見つつ進む(栄村),14:40
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:前方に車が見えるが,ここでも男女2人が池際に椅子を置いてくつろいでいた。

野々海池を右に見つつ進む(栄村),14:41
1〜3枚目:眺めのよい所で池をパノラマ撮影。
4枚目:iPad mini で現在地を確認。

前方で左にカーブし池から離れていくが,その先に又右エ門堤があるはず(栄村),14:43
3枚目:iPad mini で現在地を確認。

対岸の様子を望遠撮影(栄村),14:43

左カーブの途中に池端へ降りていく道があった(栄村),14:45
1,2枚目:パノラマ撮影。
3枚目:iPad mini で現在地を確認。 右の道は地図には描かれていないが, 航空写真にはしっかり写っている。

池端へ降りていく側には車止めのチェーンが張られていた(栄村),14:45
地図には前方左に堤が描いてある。航空写真も同じだ。 その堤によって水が貯えられてできたのが野々海池のようだ。 現在は,周辺の農業用溜池として利用されているそうだ。
長野県のHPによると,野々海池は農業用溜池として昭和24〜30年にかけて完成した,という(別の資料では昭和32年にできたとなっている)。 豊作祈願,安全祈願を目的として毎年,7月1日に野々海大明神祭が開催されるとのこと。 4年前に地震の影響で堤防に亀裂が入ったというニュースがある。

又右エ門堤へ(栄村),14:46
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:道路の左に上がっていく道があった。 もしかしたら,これが又右エ門堤の南へ移動するルートかと一瞬思ったが,
3枚目:iPad mini で現在地を確認。 どうやら違うようだ。地図にはこのルートは描かれていない。

前方にゲートが現れた,車止めのようだ(栄村),14:47
1枚目:ゲートには何も案内がない(注)。ゲートをくぐって先へ進んでみた。 2枚目:iPad mini で現在地を確認。

注:以前に入手した資料によると,このゲートは「森林管理署ゲート」だそうだ。

又右エ門堤へ(栄村),14:48

前方に大きな窪地があるようだ(栄村),14:48
1枚目:しかし,道路際に薮があって,ここからは全景が見渡せない。
2枚目:iPad mini で現在地を確認。 左前方が又右エ門堤のはずだが,,。

道は右にカーブするが,その左に開けた場所があった(栄村),14:49

開けた場所をパノラマ撮影(栄村),14:49
1枚目:窪地に沿った狭い踏跡があった。

又右エ門堤近く(栄村),14:50
前方に大きな窪地があるが,手前の灌木地帯が湿地になっていた。 灌木地帯の先は急な斜面で,その先が又右エ門堤のようだ。 かなり急な傾斜なのでとても降りられそうにない。 現在は水がほとんどないので大きな窪地になっているが, 本来は大きな溜池なのだろう。

又右エ門堤近く(栄村),14:50-14:51
1枚目:その湿地に近付いて,, 2枚目:ここで 採集(又右エ門堤近)。 わずかながら,原生生物がいた。
観察された生物: 未同定の鞭毛虫, ディフルギア( Difflugia oblonga), スピロストマム(Spirostomum filum), 珪藻各種, ケンミジンコ, センチュウ,

狭い道は斜面を上がっていくばかり(栄村),14:52
1,2枚目:パノラマ撮影。
1枚目:湿地の先に又右エ門堤が一部見渡せる場所があった。 底には若干水があった。右前方が堤になっているようだ。
2枚目:狭い道は斜面を上がって行く。これ以上進んでも仕方ないので,ここで引き返すことにした。 地図には又右エ門堤の東から南を通って南下するルートが描かれているが, もしかすると,ここ(堤の西側)からもその南下ルートに通じているのかも知れない。

又右エ門堤(栄村),14:52
急斜面に近付いて又右エ門堤の全景を狙ってみた。
前出の資料によると, この池は,文政年間に,白鳥村(現栄村)の「月岡又右エ門」によって造られた「灌漑用水用溜池」だそうだ。 その資料には,この池の脇には「白鳥よりの旧道が通っていて,道は悪いが一周でき」るとも書かれている。

又右エ門堤,望遠撮影(栄村),14:52
1〜3枚目:パノラマ撮影。
底には水がたまっている場所もあるが,他は草で覆われている。 ということは,ここはかなり前から水が抜かれている?ようだ。 とすると,残っている水たまりには原生生物がたくさんいる可能性がある。 水際まで近付きたいが,底へ降りられそうな場所が見つからない。 やはり引き返すしかない。

さきほどのゲートまで戻った(栄村),14:54

HOME | 研究資料館 | 採集の記録 | 採集地ごとの生息情報 | 新潟県の他の地域