坂祝町
一色派川
Part II
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採集日:2013.04.27 ウオッちず で位置確認

一色派川,竹林の跡地を西へ向かって進む(坂祝町酒倉),17:37
ほどなく右に目指す縦長の水たまりが現れた。 しかし,岸に沿って笹薮が続いていて水際に近付けない。 とりあえずこの南岸沿いを進めるだけ進んでみることにした。

笹薮越しに水辺を観察(坂祝町酒倉),17:37
対岸には大きな岩というか岩盤がある。岩と岩の間は様々な樹木(低木が多い)で埋め尽くされていた。 これだとあちら側から水辺に近付くのはほとんど無理だろう。 とはいえ,こちら側も手前に笹薮があり,水際が深く落ち込んでいるので,これ以上は近付けない。

一色派川,木曽川が近付く(坂祝町酒倉),17:39
まもなく縦長の水たまりの西端のはずだが,とするとその先に木曽川が見えるはずだが,,。 前方に人影が写っているが,初老の男女がいた。近くの住民のようでこの辺を散策しに来たようだ。

縦長の水たまりの西端まで来た(坂祝町酒倉),17:39-17:40
1枚目:ここに来るまで右の水たまりに近付けそうな場所はどこにもなかった。笹薮が延々続いていた。 2枚目:iPad mini で現在地を確認。ほぼ西端にいるのは間違いない。

一色派川,木曽川の対岸の様子(坂祝町酒倉),17:40
川じたいは手前に薮があって見えない。対岸(左岸)側の岸壁を撮影。 これを見て長瀞 岩畳にある「秩父赤壁」(下段)を思い出した。 地形としては良く似ているのだが・・・。岩畳とは大違いだ。


こちらが「秩父赤壁」, 2012年11月撮影(2012.11.10,13:57-13:58)。

縦長の水たまりへ(坂祝町酒倉),17:40
水たまりの先端まで来ると,右に水たまりから流れ出てくる水路があった。 その先に踏跡らしき場所が続いている。水路は浅く狭いので対岸へ渡れそうだ。 ただし,周囲には先端が刈り取られた笹があちこちにある。急傾斜を降りなければならないが, 過って滑ると尖った笹の切り株?が突き刺さってしまいそうだ。 滑らないよう慎重に斜面を降りた。

水路を渡り対岸へ上がる(坂祝町酒倉),17:41

対岸の先にはこのような景色が広がっていた(坂祝町酒倉),17:42
もはや踏跡もはっきりしない。右手(東)に縦長の水たまりがあるはずなので, 足が置ける場所を探りつつ東へ進んでみることにした。 まもなく日没。太陽の光りが真横から当っている。急がなくては。。。

縦長の水たまりの西端に辿り着いた(坂祝町酒倉),17:42

縦長の水たまり,足下は岩盤だった(坂祝町酒倉),17:43

一色派川,縦長の水たまり(坂祝町酒倉),17:43-17:44
まずは西端の水際で 採集(一色派川-01)。 見た目は長瀞の岩畳 に似ていなくもないが(注),原生生物はわずか。 現在は水は流れていないが,名前と周囲の状況から推察できるように,かつてこの辺は川底だったのだろう。 それが観察できた種数が少ない原因だろう。
また,観察できた原生生物は平地でごく普通に見られる種類ばかり。 今日最初に訪れた葦毛湿原のように湿原特有の原生生物はまったくいない。
観察された生物: ディフルギア( Difflugia sp.), プロロドン(Prorodon sp.), コレプス(Coleps hirtus), 珪藻各種, クンショウモ(Pediastrum angulosum), イカダモ(Scenedesmus quadricauda), コエラストルム( Coelastrum morusC. reticulatum), アオミドロ(Spirogyra), センチュウ,

注:詳しく見るとそうでもない。 水たまりの底は(長瀞と同様)岩盤だが,周囲に丸石が転がっている。 これは川を流れて丸まった石なので,ここがかつては河床だったことを示している。 岩畳にはこういった丸石は見られない。

一色派川,縦長の水たまり(坂祝町酒倉),17:46
少し先へ進んで腐りかけた藻塊の近くでも 採集(一色派川-02)。 上とほぼ同じ。
観察された生物: プロロドン(Prorodon sp.), コレプス(Coleps hirtus), クンショウモ(Pediastrum angulosum), イカダモ(Scenedesmus quadricauda), コエラストルム( Coelastrum reticulatum), アオミドロ(Spirogyra)多数, ワムシ,

採集を終えたところで西の空を撮影(坂祝町酒倉),17:47
空にピントを合わせると周囲の山々は真っ暗に写ってしまう。 肉眼ではまだまだ明るいが光量は相当下がっているようだ。 急いで堤防天端道路まで戻ることにした。

水路を渡る(坂祝町酒倉),17:48

一色派川,竹林等の伐採跡を戻る(坂祝町酒倉),17:49

一色派川,竹林等の伐採跡を戻る(坂祝町酒倉),17:50
3枚目:右前方に見える樹林も,近い将来,すべて伐採されるらしい。

前方に一色地区を囲む堤防が迫る(坂祝町酒倉),17:51
元きたルートを辿るよりは,前方の堤防に上がって天端道路を歩いた方が早いと考えて,堤防に上がることにした。

一色地区を囲む堤防に上がったところでパノラマ撮影(坂祝町酒倉),17:52

堤防天端道路を東へ(坂祝町酒倉),17:52
途中でさきほど歩いた縦長の水たまりがある周辺(一色派川)をパノラマ撮影。

一色大橋が迫る(坂祝町酒倉),17:54

一色大橋へ(坂祝町酒倉),17:56
3枚目:橋にあった名前は「木曽一色派川」。 橋の下にあるのが「木曽一色派川」ということだろう。現在は水は流れていないが,,。 この「派川」について調べると「本川から分かれて流れ出る川」との説明があった。 おそらく大雨等で木曽川の水位が上昇すると,この「一色派川」にも木曽川の水の一部が流れ込むのだろう。 ただし,さきほど歩いた場所にはたくさんの樹木が育っているので, これまで水が流れるとしても木々を押しながすほど大量に流れたことはなかった,と思われる。

一色大橋からの眺め(坂祝町酒倉),17:57
1枚目:さきほど歩いた一色派川のエリアを撮影。 2枚目:反対側(上流側?)の様子。

一色大橋の先を右折する(坂祝町酒倉),17:58

これより木曽川右岸の堤防天端道路を歩いて美濃太田駅近くの宿へ向う(坂祝町酒倉),17:58

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2013.04.27, 17:15 - 17:58

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