犬山市
八曽湿地
Part I: 湿地の東縁を北へ(1)
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2014.03.16 ウオッちず で位置確認

遊歩道の先に開けた場所が見えた(犬山市八曽),10:38
どうやらあの辺が南北に細長い八曽湿地の南端のようだ。

遊歩道は湿地に近づかずに斜面を上がっていく(犬山市八曽),10:38
1,2枚目:パノラマ撮影。

犬山ふれあいの森,No.4からNo.23へ(犬山市八曽),10:40
これも シシガシラBlechnum niponicum,シシガシラ科 ヒリュウシダ属)?

犬山ふれあいの森,No.4からNo.23へ(犬山市八曽),10:40
遊歩道は一向に湿地に近付かない。 むしろ次第に離れていく。 ここで思い出したのは, この八曽湿地はかつては湿地の中央に木道が敷設されていたが, 最近,それが撤去されたという記述がとある webpage に書かれたいたことだ。 ネットで「八曽湿地」を検索すると,その木道が敷設されたいた当時の画像ばかりがヒットする。 おそらくごく最近,木道が撤去されたのだろう。 しかし,このままだと遊歩道は湿地から離れていくばかりだ。 これだとまったく採集できないかも知れない。
とりあえず,この辺で採集しておくことにした。

八曽湿地南端(犬山市八曽),10:41-10:42
1枚目:斜面を降りて湿地に近付く。 よく見ると,前方で何本もの木が途中で切断され伐採されている。 切り口が新しそうだ。ごく最近,伐採が行われたようだ。 昨年( 2013.04.272013.10.31)訪れた 葦毛湿原 では,湿原を元に戻す植生回復作業として,湿原に侵入してきた木々を伐採し,表土を剥ぐ作業が行われていた。 ここでも同じことが行われたのだろうか? 2枚目:斜面の窪みにたまった水を 採集(八曽湿地-02)。 残念ながら原生生物はわずか。 ここは斜面なので雨が降った際に流されやすいのかも知れない。 また,周囲に切り株がたくさんあることからすると,この辺は昔からの湿地ではなく, 最近まで樹林の中にあった可能性が高い。とすれば,種数が少ないのも納得がいく。 3枚目:遊歩道に戻った後でiPad mini で現在地を確認。
観察された生物: ディフルギア( Difflugia sp.), フロントニア(Frontonia acuminata), 小型繊毛虫数種, シヌラ(Synura), センチュウ,

犬山ふれあいの森,No.4からNo.23へ(犬山市八曽),10:44
遊歩道はますます湿地から離れた場所を通るようになる。 これでは湿地を眺めることもできない。 上記のように,かつては湿地の中央部に木道が敷設されていたらしいのだが,,,。 これでは湿地に咲く花々を期待してきた人にとっては,まったく楽しめないだろう。 以前は木道近くにシラタマホシクサなどが咲いていたらしい。

八曽湿地を左下に眺めつつ進む(犬山市八曽),10:45
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:前方に展望所らしき場所が見えた。

八曽湿地,展望所へ(犬山市八曽),10:45

八曽湿地,展望所(犬山市八曽),10:46
1〜3枚目:パノラマ撮影。 ここは南北に細長い八曽湿地の中央部付近だ。

展望所から湿地をパノラマ撮影(犬山市八曽),10:46
1〜3枚目:パノラマ撮影。 ここはあきらかに鉱質土壌湿原だ。 以前あったはずの木道跡を探したが,見つからなかった。 しかし,高地にある湿原ならいざしらず,ここから眺めるだけでは・・・。
高地にある湿原でも,湿原保護の目的で湿原内に木道を敷設していない場所がある( 八島湿原など)。 それでも湿原ギリギリのところに木道が敷設してあるし,植物をまじかに見れなくても, 景色がよいのでそれなりに楽しめる(原生生物は採集できないので,楽しめないが)。 しかし,ここは景色としては「森の中の空き地」という程度で,遠くから眺めても楽しめる場所とはいいがたい。 やはり木道を設置して欲しかったものだ。

展望所にある案内(犬山市八曽),10:46-10:47

展望所近く(犬山市八曽),10:47
1枚目:これは ショウジョウバカマHeloniopsis orientalis,ユリ科 ショウジョウバカマ属)。 花芽が出つつあるところ。 この後,すでに開花している株もあった。 2枚目:これは??) カタクリの葉かと思って撮影したが,どうも違うようだ。

展望所近く(犬山市八曽),10:49
水がある場所を探して採集(八曽湿地-03)。 ここは観察できた種数は少なめだが,そのほとんどが有殻アメーバだった。 なかには平地では希なネベラ(アミカムリ)類がいた。 暖かくなって藻類が増えれば,もっとたくさんの原生生物が観察できるようになるだろう。
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, トゲフセツボカムリ( Centropyxis aerophila), ディフルギア( Difflugia oblonga), アミカムリ(Nebela collaris), ヒアロスフェニア(Hyalosphenia sp.), ヘレオペラ(Heleopera), ユーグリファ(Euglypha tuberculata), キロドントプシス(Chilodontopsis), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, ヒザオリ(Mougeotia), ハタヒモ(Netrium digitus),

Part II: 湿地の東縁を北へ(2)
2014.03.16, 10:51 - 11:04

HOME | 研究資料館 | 採集の記録 | 採集地ごとの生息情報 | 愛知県の他の地域