坂戸市
高麗川(北大家樋管近く)
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高麗川に架かる万年橋(坂戸市萱方,かやがた)から下流側, 左岸沿いの堤防天端道路はサイクリングロードとして整備されている(右岸沿いも)。 その途中にある北大家樋管近くの川岸で採集を行った。
観察された原生生物名一覧(2012.01.27 現在 16 種)

採集日:2012.01.27 ウオッちず で位置確認

ふたたび高麗川左岸沿いの堤防天端道路を北北東へ(坂戸市),14:04
この近くに若宮中学校があるのだが,当初の予定では若宮中学校の北へ進んで,さきほど名前が出た 葛川沿いの道へ入り,そこを北上して,次の目的地である「こはるが池」へ行くつもりだった。 しかし,このように高麗川左岸堤防が自転車道として整備されていて, この先も続いているようなので(注),このまま高麗川沿いを北上することにした。

注:この時点では,続いているという確証はなかった。 なので,正確にいうと,どこまで続いているか,進めるところまで進んでみよう,おそらく続いているのでは, 続いているはず(or だろう)という程度。

高麗川左岸沿いを北北東〜北東へ(坂戸市),14:05
右へカーブする途中に樋管(北大塚樋管,後出)があった。 地図を見ると,北にある葛川近くから水路(北大塚用水)が南へ下ってそれがこの辺で高麗川に合流している。 最初はここがその北大塚用水の樋管かと思ったが,そうではなかった。 この少し先にも樋管があり,それが「北大塚用水樋管」で,そこが北大塚用水の入口だった。 とすると,この樋管の役割は?

注:北大塚用水の方は,地図(ないし航空写真)上で水路をある程度辿ることができるが, この北大塚樋管は堤防の外側に若干の水路が見えるだけで,そこから先には水路らしきものは何もない。 暗渠化している?

樋管脇からの眺め(坂戸市),14:06
3枚目:右に銘板があった。樋管の名前を確認するために途中まで階段を降りた。

名前の確認,「北大塚樋管」(坂戸市),14:06
工期:2003.3〜2004.3とある。完成してから約8年経過していることになる。 「北大塚樋管」で検索すると,国土交通省のサイトにこの樋管工事(ゲート設備新設工事)の落札価格(税抜き)のデータがあった。 4000万円。これが高いのか安いのかはわからない。

樋管の先へ(坂戸市),14:07
少し先まで進んでみた。すると,水路の先(ここも川岸?)に水がたまっているのが見えた。
1枚目:ちょうどサギが飛び立つところが写っている。 あのサギは,さきほどまで手前の水辺にいた個体だ。私が近付いてくるので警戒して飛び去った。 2枚目:対岸に見えるのが,さきほど浅羽ビオトープの後に脇を通った厚川鶴舞運動公園。

北大塚樋管の先に広がる景色(坂戸市),14:09
斜面を降りて水たまりで採集することにした。

北大塚樋管近くの水たまり(坂戸市),14:10
黒く変色した枯草の表面に緑色の糸状藻類が生えていた。これを狙って 採集(高麗川/北大家樋管)
観察された生物: サッカメーバ(Saccamoeba), バネラ(Vannella), グロミア(Gromia), スピロストマム(Spirostomum intermedium), リトノタス(Litonotus), ハルテリア(Halteria), アスピディスカ(Aspidisca), ゾウリムシ(Paramecium trichium?), 棘毛類繊毛虫, 小型繊毛虫数種, シヌラ(Synura), タルケイソウ(Melosira), 他の珪藻各種, スチゲオクロニウム(Stigeoclonium sp.), ゲミネルラ(Geminella), サヤミドロ(Oedogonium), ミカヅキモ(Closterium acerosum), ケンミジンコ,

堤防へ戻る(坂戸市),14:12
1,2枚目:河川敷側から樋管を撮影。 1枚目:手前の水路の右角に何やら装置がある。 形からすると水位計のように思えるが・・・。 あるいは,扉の開閉状況を確認するためのカメラ?かも。 ゲートの上には色々なものが備えられている。 スピーカーが両端に1つずつ。中央に照明装置,その左には何やら意味不明の装置がいくつかまとまってある。 新しい樋管は色々とハイテク化しているようだ。 2枚目:量水標。普通は堤防側に向けて設置されているが,これは川の方を向いている。 これだと近くの堤防上からは水位が確認できないだろう。 対岸(右岸)から見て水位を確認するためのもの?しかし,右岸からはだいぶ離れていると思うのだが,,。 やや不思議。斜めから水位が読み取れるのだろうか?

ゆるやかに右へカーブ,北東向きからほぼ東向きに変わる(坂戸市),14:13

また樋管があった,さきほどの北大塚樋管と比べてやや小さい(坂戸市),14:13
北大塚樋管は電動のようだが,これは手動式だ。

樋管脇からの眺め(坂戸市),14:14
ここは樋管の先はコンクリートの乾いた護岸が見えるだけ。

樋管名の確認,北大塚用水樋管(坂戸市),14:14
さきほどものは「北大塚樋管」,これは「北大塚用水樋管」。紛らわしい。 用水樋管とはあるが,この後現れる中里用水樋管と異なり,ここには水を取り入れるための堰が備わっていない。 おそらく排水樋管だろう,と最初は思ったが用水樋管と書いてある以上は,やはりここから農業用水を取り入れるはずだ。 と思って上段の1枚目の画像を見ると,前方T字路になっている水路の左側のコンクリート部分の端に,なにやら縦溝がある。 ということはおそらく,田植えになるとあそこに板を差し込んで堰止にするのだろう。 そして,ここからは見えないが,上流側に高麗川の水をこちらへ導く仕組みがあって,それを操作してこちらへ水を導くことで 樋管から水が北大塚用水へ入っていくものと想像できる。 果たして上流側にあるのはどんな仕組みなのか,色々調べたが今のところ不明。
パネルには「2002年3月」とある。さきほどの北大塚樋管の竣工が2004年3月なので,2年早い。 ただし,北大塚樋管は,記述したように新設工事だが, こちらは樋管の改修(改築?)工事だったと思われる。

高麗川左岸沿いを進む(坂戸市),14:15
樋管を過ぎると左へカーブ,東向きから東北東,ないし,北東向きに変わる。

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