白河市/南湖森林公園
トンボ池
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観察された原生生物名一覧( 48 種)

採集日:2015.08.23 ウオッちず で位置確認

「トンボ池」に到着(白河市),11:04-11:05
3枚目:iPad mini で現在地を確認。 予想した位置(青色のピン)より,若干手前だった。

「トンボ池」(白河市),11:05
1,2枚目:パノラマ撮影。
1枚目:左に案内図と「南湖森林公園,蛇石口」と書かれた案内板がある。
2枚目:これまでに何度か撮影した「南湖森林公園案内図」。

「南湖森林公園案内図」と「南湖森林公園,蛇石口」と書かれた看板(白河市),11:06

南湖森林公園,トンボ池(白河市),11:06
池の周囲は草むしている。案内図にあるとおり細長い池だ。

南湖森林公園,トンボ池(白河市),11:06
池の西側は遠浅の砂地になっていた。 水底を見ると,やや濁ってはいるが,藻塊はおろか水垢もあまりない。 ここでの採集は諦めた。

南湖森林公園,トンボ池(白河市),11:07
これは湿原でよくみかける コバギボウシHosta sieboldii,ユリ科 ギボウシ属) ? 倒れている。 あったのはこれだけ。 しかし,これがあるということは,ここも一応,湿地といえる。

南湖森林公園,トンボ池(白河市),11:08
池の中央付近からパノラマ撮影。
中央部に排水用の構造物がある(排水枡というらしい)。 ここは斜面の途中にある池なので,上部の斜面に降った雨が池に流れ込むはず。 水位が上昇した際,格子状の蓋を通って溢れた水が流れ込むのだろう。

南湖森林公園,トンボ池(白河市),11:09
池岸で 採集(トンボ池)
見た目はあまり原生生物はいそうになかったが,ここには意外にも非常に多数(種数)の原生生物がいた。 40種以上。 渦鞭毛虫の一種, キストディニウム(Cystodinium), が大量増殖していた。 藻類もそれなりにいたが,見た目通り,従属栄養の種類が数多くいた。 平地に多いクロロコックム類はほとんどいない。 ここの標高は,およそ380m。これは結構珍しい。いずれまた訪れたい。
観察された生物: キストディニウム(Cystodinium), クリプトモナス(Cryptomonas sp.), ウチワヒゲムシ(Phacus pleuronectes), トラケロモナス( Trachelomonas hispida), T. lacustrisT. playfairiT. volvocina), ポンフォリクソフリス(Pompholyxophrys sp.), ヘドリオキスティス(Hedriocystis reticulata), 小型太陽虫, コロトネベラ(Korotonebella), 小型アメーバ, ナベカムリ( Arcella megastomaA. vulgaris), ディフルギア( Difflugia elegans), ユーグリファ(Euglypha sp.), トリネマ( Trinema enchelys), コレプス(Coleps hirtus), 小型プロロドン(Prorodon sp.), リトノタス( Litonotus dusarti?, Litonotus sp.), オフリオグレナ(Ophryoglena), スチロニキア(Stylonychia mytilus), レンバディオン(Lembadion lucens), ディセマトストマ( Disematostoma bütschliiD. minor), ツリガネムシ(Vorticella patellina), 棘毛類繊毛虫, 小型繊毛虫数種, マルロモナス(Mallomonas sp.), 珪藻各種, グロエオモナス(Gloeomonas sp.), イカダモ(Scenedesmus), コエラストルム(Coelastrum morus), イトクズモ(Ankistrodesmus spiralis), クルキゲニア(Crucigenia crucifera), ボツリオコッカス(Botryococcus braunii), コウガイチリモ( Pleurotaenium trabecula), ミカヅキモ( Closterium ehrenbergiiC. venusC. intermedium), 小型ミカヅキモ(Closterium sp.), 未同定のミカヅキモ(Closterium sp. 両端の形が今まで見たことがない), ツヅミモ( Cosmarium quadratumC. quadrumCosmarium sp.), ハタヒモ(Netrium digitus v. naegelii), ネジモ(Spirotaenia condensata), チリモ( Desmidium baileyi), ワムシ, ミジンコ, ケンミジンコ, カイミジンコ, イタチムシ, カテヌラ(Catenula lemnae),

管理道路へ戻る(白河市),11:10, 11:11, 11:13
2枚目:既述したが,道の一部がこのように深く抉れている。 表面を覆っていた木材チップの層が失われ,下の砂利の部分も抉れている。 坂の途中には,雨水の流れを道の脇へ移動させる措置が一定間隔で施されていたが,それでも間に合わないようだ。

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