福島市 |
男 沼 |
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観察された原生生物名一覧(現在 9 種) |
採集日:2009.10.11 | ウオッちず | で位置確認 |
男沼へ,ほどなくして再び道標が2つ現れた,ここは男沼の北端にある分岐(福島市),09:49
道は前方と左側に分岐している。
前の道を行くとその途中に「あけぼの湿原」がある。
左の道を下ると仁田沼駐車場に出る。
前回(2005.10.28)は,男沼の後,前方の道へ入って近くにあるあけぼの湿原を訪れた。
この時は仁田沼駐車場にタクシーを待たせてあったので,ここまで戻り,
左の道を通って駐車場へ戻った。
男沼の北端にある分岐(福島市),09:50
まずは手前にある道標を撮影。
1枚目:「仁田沼 0.8 km」とある。反対側の板には・・・。
2枚目:「駐車場 0.7 km」と書かれている。
男沼北端にある分岐(福島市),09:50
1〜3枚目:その道標近くから北〜東〜南をパノラマ撮影。
1枚目:向い側の道標。上述のように,ここを左へ進むと0.7 km先に仁田沼駐車場がある。
2,3枚目:男沼北端とその手前に立つ2つの案内板。
向い側にある別の道標(福島市),09:50
向い側の道標を小沼側から撮影。
「男沼林道 0.3 km」,「仁田沼 0.8 km」,「土湯温泉 2.8 km」とある。
ここで不思議なのは,「男沼林道 0.3 km」という表記。
国土地理院の地図等では,男沼の岸辺を通る林道は沼の西岸沿いを通って南へ向い土湯温泉へ向う遊歩道につながっている。
一方,仁田沼入口にあった散策マップや仁田沼とこの後で撮影した男沼にある「森林セラピーマップ」では,
沼の西岸沿いを通る男沼林道は土湯温泉へ向う遊歩道に通じるだけでなく沼を一周するようにも描いてある。
しかし,ここでは「男沼林道 0.3 km」とあり,それ以上先はないように記してある。
0.3 kmというのはちょうどここから沼の対岸(南岸)までの距離だが,
実際,この後,林道を歩いたところ,南岸まで行くと次第に道がハッキリしなくなり途中で途切れていた。
とすると,この道標が正しいように思えるのだが,見た目では,以下にある「森林セラピーマップ」の方があきらかに新しい。
なんとも不思議。
もしかすると,かつては途中で行き止まりだったのをセラピーマップが設置される際に,いったんマップ通りに道が整備されたものの,
あまり歩かれないために次第に元の状態に戻ってしまったのかも知れない。推測だが。。。
男沼方向(南西)とその右脇にある男沼林道の入口(福島市),09:51
1〜3枚目:上の道標のある位置から180°向きを変えて男沼方向をパノラマ撮影。
1,2枚目:「鷲倉山国有林」の案内とベンチと「土湯八景歌碑」と「男沼・女沼・仁田沼 森林セラピーマップ」。
奥に男沼が写っている。
3枚目:沼の北岸〜西岸沿いを通る男沼林道の入口。
男沼北端にある案内図「森林セラピーマップ」(福島市),09:51-09:52
基本的には仁田沼にあったものと同じだ。
男沼に近付く,これまではここを仁田沼と勘違いしていた(福島市),09:52
1,2枚目:男沼に近付いたところでパノラマ撮影。
この時,私の脳の中ではここを仁田沼として過って記憶していたことに気づいた。
前回(2005.10.28)は,記録を見るかぎり,あきらかに仁田沼と男沼,そして「あけぼの湿原」を訪れたはずだが,
どういう訳がここからの眺めを仁田沼として記憶していた。
仁田沼をメインの目的地として向ったものの,仁田沼の印象が薄く,替りに男沼のイメージが強く記憶に残ったため,
混同してしまったのだろう。
なお,前回は,仁田沼では採集したが,ここ(男沼)では最初の印象(水底が澄んでいた,草や藻塊・水垢などが見当たらない)から
原生生物は期待できないと判断して採集しなかった(注)。
注:しかし,今回は,後述するように,より沼の様子を詳しく見たところ,
対岸(南岸)は岸辺に草が生えていて湿地になっているのがわかった。
このため,男沼林道を通って対岸まで歩いて採集を行った。
男沼北端からの眺め(福島市),09:53
1,2枚目:さらに沼岸へ近付いて再度パノラマ撮影。
今日は曇っているので景色としては今ひとつ。晴れていれば結構な眺めになるはず。
この北端付近からは沼から水が流れ出している(1枚目)。
近くの沼岸や水底は砂と砂利ばかりで藻塊はおろか水垢もほとんど見当たらない。
上述したように,前回(2005.10.28)は,この様子を見て採集を諦め,早々にここを立ち去った。
男沼とその先(南西)にある栂森(標高918m)(福島市),09:53
今度はカメラを前方の山に向けて撮影。
この時,対岸(南岸)は岸辺が草地というか湿地になっているのに気づいた。
こちら側には原生生物はいそうにないが,対岸ならば多少はいるかも知れない。
ということで男沼林道を通って対岸まで行ってみることにした。
男沼から女沼へ向って流れる沢の起点(福島市),09:53
1,2枚目:上と同じ位置で,左脇にある沢とその上に架かる橋をパノラマ撮影。
案内図では,この橋の先に周回路が続くはずだが,この時は上述のような疑問を持たなかったので,とくに確認はしなかった。
男沼林道に入ってみることにした(福島市),09:54
1,2枚目:パノラマ撮影。
2枚目:周回路側はうす暗いので撮影するとこうなる。濃淡のない全体に白けた画像。
男沼の北岸沿いを西南西へ(福島市),09:55
2枚目:やがて沼にやや突き出た高台に上がった。
途中やや沼に突き出した高台がある(福島市),09:55-09:56
1,2枚目:上がったところでパノラマ撮影。右に案内板がある。
そこにある「男沼の由来」の案内板(福島市),09:56
男沼の標高は「650m」とある。面積・最高深度は何故か消されている。
その下には男沼は「千数百年前」に起きた山津波で女沼とともにできたと伝えられている,と書かれている。
よくある人造の溜池かと思っていたがそうではなさそうだ。
しかし,「千数百年」という割には,沼には浮島らしきものが見当たらない。
ここは浮島ができにくい環境(草があまり生えない等)なのか,
あるいは「千数百年」だとまだ浮島ができるには時間的に短すぎるのかも知れない。
男沼の北岸沿いを西南西へ,高台を降りる(福島市),09:56
男沼の北岸沿いを西南西へ,沼岸近くを歩く(福島市),09:57
高台を降りた後は沼岸ぎりぎりの所を歩く。
男沼の北岸沿いを西南西へ,水は澄んでいた(福島市),09:57
岸辺近くの水底を撮影。多少落ち葉があるが,その下にある砂と砂利がくっきり見える。
水垢はほとんどない。これだと原生生物は期待できない。
男沼の西岸にある湿地?へ(福島市),09:57
1,2枚目:西岸沿いの草原が迫ってきたところでパノラマ撮影。
男沼の西岸にある湿地?へ(福島市),09:58
途中に沼に突き出た場所があった。右側が入り江というか湿地になっている。
男沼の西岸にある湿地?,ここでの採集はあきらめる(福島市),09:58
その湿地に近付いてみたが,岸辺が深く落ち込んでいて採集しずらいのと,
見た目ではあまり原生生物はいそうにないので途中で引き返した。
再び男沼林道に戻り,西岸沿いを西南西へ(福島市),09:59
湿地(ないし入り江)を過ぎると道は左に折れて西岸沿いとなる(注)。
西岸までくると道の両側に草木が生い茂り,しだいに道が狭まってきた。
注:国土地理院の地図では,ここは1本道が左に折れているのではなく,右(西)への分岐もあるように描いてある。
しかし,歩いたかぎりではそのような分岐は見当たらなかった。
おそらく,そこもかなり前から廃道になっているのだろう。
男沼西岸付近の林道,道がはっきりしなくなった(福島市),09:59
1,2枚目:パノラマ撮影。左に沼を見つつ林道?を進むが,
前方にはますます草が生い茂り,道がはっきりしなくなった。
道というよりは,ほとんど踏跡に近い。
案内図では沼を一周する道があるように描いてあるが,本当にこのまま沼沿いを歩いていけるのだろうか?やや疑問。
男沼西岸からの眺め(福島市),10:00
1〜3枚目:道(踏跡)を外れて沼岸へ近付いてみることにした。
近付きつつ沼側をパノラマ撮影。
男沼西岸からの眺め(福島市),10:00
1,2枚目:さらに近付いて再度パノラマ撮影。
たしかに草は生えているもののそれほど多くはない。岸辺との境界もはっきりしていて遠浅になっていない。
これだと原生生物はあまり期待できない。
男沼,沼岸で採集(福島市),10:01
せっかく来たので,とりあえず採集(男沼-1)。
観察された生物:
サヤミドロ(Oedogonium),
ミカヅキモ(Closterium ehrenbergii),
ミジンコ,
カイミジンコ,
男沼(福島市),10:02
少し場所を変えて採集(男沼-2)。
水垢はほとんど入らない。ドロリではなくサラリとした状態。
観察された生物:
スピロストマム(Spirostomum minus),
ウロセントルム(Urocentrum turbo),
ディステリア(Dysteria),
プルーロネマ(Pleuronema marinum),
ワムシ,
男沼西岸からの眺め(福島市),10:03
1〜3枚目:立ち去る前に再度パノラマ撮影。
この頃,ようやく雲間から青空が見えるようになった。
しかし,ここからだと逆光になるため,空にピントを合わせると沼や林が真っ黒になってしまうので,空は撮影しなかった。
男沼林道を辿り元へ戻る(福島市),10:05-10:06
西岸のサンプルがあまり期待できそうにないので,
戻る途中の岸辺でも採集しておくことにした(男沼-3)。
ここも水垢はほとんど入らない。細かく砕けた腐食質と砂があるのみ。
観察された生物:
小型鞭毛虫数種,
ユーグリファ(Euglypha),
小型繊毛虫数種,
ミジンコ,
男沼林道を辿り元へ戻る,高台へ上がる手前(福島市),10:07
男沼林道を辿り元へ戻る,やっと日射しが出て来た(福島市),10:08
木漏れ日が現れたので撮影してみたが,あまりくっきりした画像にならない。
光量がまだ足りないようだ。
男沼北端の分岐まで戻った,今度は「あけぼの湿原」を目指して東へ(福島市),10:10
既述したように,画面の左に仁田沼へ向う道と駐車場へダイレクトに降りる道がある。
今度は右へ。
この写真を撮影する前,分岐に戻ったちょうどその時,
麓から上がってきたと思われる一人の男性と遭遇した。
男性は「吾妻山へはどちらの道へ進めばよいか」と尋ねてきた。
そこでさきほど男沼の手前にあった廃道の場所を思い出し,方角を示した上で「今は歩けないのでは?」とコメントしたが,
男性はそのまま坂を上がっていった。
どうやら,やはり今でもあの道は使われていて,ここから吾妻山へ登る人がいるようだ。
なお,今回の山歩きで出会ったのはこの男性一人のみ。