福島市
あけぼの湿原
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標高 約 650 m
観察された原生生物名一覧(現在 41 種)

採集日:2009.10.11 ウオッちず で位置確認

ほどなくして「あけぼの湿原入口」の標柱が現れる(福島市),10:12
1,2枚目:パノラマ撮影。遊歩道(1枚目)の脇に「あけぼの湿原入口」と書かれた標柱が立っていた(2枚目)。 その先には湿原に入る道が続いている。 案内図によると,この先では縦長の湿原の中央付近にループ状の遊歩道が敷設されているらしい。
ここで疑問なのだが,前回(2005.10.28)もこの標柱はあったのだろうか? 前回は,ガイドブックにある径路図を頼りに歩いたのだが, そのガイドブック(日野・葛西著,南とうほく花の湿原,無明舎2002)では,あけぼの湿原は 「ごく小さな湿地帯」と書かれてあるのみで,上述のループ状の遊歩道は描かれていない(p.91)。 実際,前回は下り坂の途中から見える湿地に降りて採集しただけで, この後出てくるようなループ状の遊歩道が敷設された湿地を歩いた記憶がない。
もしかすると,この標柱は比較的最近建てられたものかも知れない。

「あけぼの湿原」へ(福島市),10:12
まずは「あけぼの湿原入口」と書かれた標柱の奥に進んでみた。

あけぼの湿原,ここは湿原の北西端付近(福島市),10:13
1〜3枚目:ほどなく小さな沢に架かる橋があった。そこから左手(南)奥を見ると,沢の先に湿地が広がっているのが確認できた。 道は橋を渡って右方向に伸びているのでそのまま橋を渡ることにした。
後でわかったが,橋の先には南へ伸びる細長い丘(2枚目)があり, その丘と湿地の間を一周する形で遊歩道がループ状に敷設されていた。 すなわち,橋を渡った後,右側から丘の麓部分を歩いて南へ向い,丘の先端部でグルリと向きを変えて左側からここへ戻ってこられるようになっていた。 あけぼの湿原は,細長い丘の周囲を取り囲むようにして広がっているようだ。 基本的には沢が広がってできた湿地なので水の流れがある。 ミズバショウが生育するには適した場所だが,原生生物は流されてしまうのであまり期待できない。

あけぼの湿原,ふたたび丸太橋を渡る(福島市),10:13

あけぼの湿原,中央にある細長い丘陵地沿いに敷設された遊歩道を歩く(福島市),10:14
1,2枚目:遊歩道とその右にある湿地をパノラマ撮影。 既述したように,ここからは南北に細長い丘の周囲をぐるりと一周する形で湿地を右に見ながら歩いていく。 現在は,丘の西側を南に向って歩いている。

あけぼの湿原,丘陵地の南縁沿いを南東へ(福島市),10:14

あけぼの湿原,遊歩道沿いに広がる湿地(福島市),10:15
1〜3枚目:パノラマ撮影。 湿地(2,3枚目)では,水に浸った状態で落ち葉が厚く降り積もっている。

あけぼの湿原,遊歩道沿いに広がる湿地(福島市),10:15
1,2枚目:同上。

あけぼの湿原,ここで採集(福島市),10:16
水流がある場所なのであまり期待できないが,とりあえず採集(あけぼの湿原-1)
観察された生物: カリキモナス(Calycimonas sp.), ナベカムリ(Arcella dentataA. vulgaris), トゲフセツボカムリ( Centropyxis aculeataC. ecornisCentropyxis sp.), ディフルギア( Difflugia acuminataD. pyriformis), Lesquereusia, アミカムリ(Nebela collarisN. dentistoma), ヘレオペラ(Heleopera), ユーグリファ(Euglypha cristataE. tuberculataEuglypha sp.), トリネマ(Trinema complanatumT. enchelys), スフェノデリア(Sphenoderia lenta), サイフォデリア(Cyphoderia ampulla), 珪藻少々, イタチムシ, ミジンコ3種, ソコミジンコ, センチュウ,

あけぼの湿原,丘陵地の南西端が近付く(福島市),10:17

あけぼの湿原,丘陵地の南西端(福島市),10:17
1,2枚目:丘の南端が近付いた所でパノラマ撮影。 遊歩道は丘の先端部で180°向きを変えて東側を北へ向って進むようになる。

あけぼの湿原,丘陵地の南西端からの眺め(福島市),10:17
1〜3枚目:先端部から見える湿地をパノラマ撮影。 奥の方には水面が顔を出しているが,近付くのは困難。よってここでは採集せず。

あけぼの湿原,丘陵地の南西端(福島市),10:18
このキノコは?

あけぼの湿原,丘陵地の北縁沿いを北西へ(福島市),10:19-10:20
1〜3枚目:丘の東側は,西側に比べて水の量が多め。若干沼のようになっている。

あけぼの湿原,丘陵地と男沼から続く遊歩道との間にある湿地(福島市),10:20
1〜3枚目:上の撮影位置から少し歩いた地点で,湿地際に近付いてパノラマ撮影。 湿地の先はあけぼの湿原入口から土湯温泉から上がってくる車道へ出る遊歩道。

あけぼの湿原,東側の湿地(福島市),10:20
湿地に近付いて採集(あけぼの湿原-2)
観察された生物: 小型太陽虫, ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia pyriformis), ユーグリファ(Euglypha brachiataE. tuberculatas, Euglypha sp.), トリネマ(Trinema enchelys), サイフォデリア(Cyphoderia ampulla), ユープロテス(Euplotes), ヒスチオバランティウム(Histiobalantium natans), フロントニア(Frontonia), ツリガネムシ(Vorticella), 小型繊毛虫数種, モナス(Monas sp.), 珪藻少々, ワムシ, クマムシ, ミジンコ, センチュウ, ソコミジンコ,

あけぼの湿原,丘陵地の北西端にある分岐まで戻る(福島市),10:22-10:23
1枚目:ループ状になっている遊歩道の分岐まで戻った。 さきほどは画面左の道へ入り,丘の西側を南へ向かって歩いた。 右前方の沢に架かる橋を渡り湿原入口へ。 2枚目:空を見上げると青空が広がっていた。清々しい。 もっと早く晴れてくれればよかったのだが・・・。

あけぼの湿原の入口に戻る,今度は右(東)へ(福島市),10:23
左は仁田沼→男沼→と降りてきた道。 ここは右へ。

少し東へ進むと,湿原脇のベンチがあった(福島市),10:24
1枚目: 右折した後は「あけぼの湿原」の東側を東南東に向かって進む。 この辺はまだ平坦だが,やがて下り坂となる。 2枚目:「あけぼの湿原」の南端近くにあるベンチ。 春先には,このベンチに座って湿原に咲くミズバショウ等を眺められるのかも知れない。

湿原沿いを東へ進む,ここは湿原の南東端付近,前回の採集ポイントだ(福島市),10:25
1〜3枚目:湿原の最南端付近で南〜西をパノラマ撮影。 1枚目:進行方向。 2,3枚目:斜面を下った先に草と落ち葉で埋め尽くされた湿地がある。 記憶によれば,前回(2005.10.28)はここだけが「あけぼの湿原」だと思い込んでいた。 また,周囲は今回ほど木が生い茂ってはおらず,水も少なめで,草原の窪地にわずかに水辺がある程度だった(はず)。 そこで,道を降りてその窪地で採集した記憶がある。 その時と比べると,今回は草も木も多く,一面が水浸し状態。 最近は台風やらで雨が多いせいだろう。

あけぼの湿原,前回の採集ポイント付近で採集(福島市),10:25-10:27
ということで,今回は水が多いので前回と同じ位置で採集するのは難しいが, 斜面沿いを歩いてなるべく奥まで行って採集(あけぼの湿原-3)
観察された生物: アニソネマ(Anisonema), アカントキスチス(Acanthocystis penardi), 小型太陽虫, ナベカムリ(Arcella artocreaArcella sp.), ディフルギア( Difflugia sp.), ユーグリファ(Euglypha tuberculata), トリネマ(Trinema enchelys), Frenzelina, ラッパムシ(Stentor sp.), リトノタス(Litonotus), アスピディスカ(Aspidisca), メソディニウム(Mesodinium pulex), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), 棘毛類繊毛虫, ワムシ, ミジンコ, カイミジンコ, センチュウ,

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