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2017.04.23, Part XVIII

カロウト堰〜永続橋〜岩波駅

さらに川岸へ近付いて,再度パノラマ撮影(裾野市),15:19
1枚目:地図にはこの方向に道が描いてある。左側の草茫茫の部分がそれだ。 縁の部分は護岸された場所なので草が生えていない。そのため道のようにも見えるが,こちらは道ではない。なによりここを歩くのは危険だ。
2,3枚目:連続していないのでわかりづらいが,手前側にコンクリート製の堰らしきものがある。 これがさきほどの「カラウト堰」?
4枚目:前方(下流側)にハンドルらしい構造(青色に塗られた構造物)がある。 おそらく樋管(ないし樋門)があそこにあるのだろう(注)。 また,ここからあの青色に塗られた構造物まで川岸沿いに樋のような構造物があるのがわかる。 ということは,目の前にある堰で水位を上げ,それを樋(4枚目)で前方の樋管まで水を引き込んで農業用水として利用している のではないだろうか?

足下の様子(裾野市),15:20
1枚目:足下近くには降りられないように蓋がしてある階段がある。 そして,その直下に丸い土管らしき構造物がある。
2枚目:さきほども撮影したが,右に立つ「工作物許可標識」。 ここに記してある「沼土管」というのは,1枚目に写っている土管のこと?のようだ。
調べてみたが「沼土管」で検索してもまったく何もヒットしない。 近くに「沼」という地名があるかと思って探してみたが,今のところ何も見つからない。 いったいこの「沼土管」は何を意味するのだろう?
また,下方には「カラウト堰」とあるが,その斜め向いにある石碑(下段)には「カロウト堰」と記してある。 こんなに近接した場所に,同じものが異なる表記をされているのは珍しい。
下記のように,「裾野市」が作成した文書には「カロウト堰」(ヒットしたのは唯一これだけ)とある。
かつては「カラウト堰」で現在は「カロウト堰」に変わったのかも知れないと思ったが・・・。 がしかし,「工作物許可標識」の許可年月日は「平成20年10月」で,石碑には平成21年3月とある。 ほぼ同時期に設置されたものだ。設置年月の差ではなさそうだ。なんとも不思議。
また,既述したが,設置の目的がカロウト堰(カラウト堰)改築のため,ということだが, その当時はどのように役割を持っていたのか,そして,今現在は使われていない,のだろうか? 色々疑問が湧く。

角に設置された石碑(裾野市),15:20
「カロウト堰」,「カラウト堰」のいずれで検索しても何もヒットしない。 唯一,「裾野市防水計画」の中に 「カロウト堰(新堰),御宿 781-2,形状(m):長さ 3.1,高さ 1.7,幅 1.7,種別:鋼製・垂直ハンドル,電動,設置管理者:御宿区」 という表現があった。ここのことだ。
似た表現として「カラート or カロート」=(納骨室)という用語がある。 調べると,カロートの語源は「カラウド(唐櫃)」で死者を葬る棺という意味,とのこと。 唐櫃(からひつ)→からうと,からうど→カロートと変化したらしい。おそらくこれだろう。
なお,本文には「深良用水カロウト堰は・・・」とあるが, この深良用水(箱根用水)は,東にある芦ノ湖の水を農業用水等として利用するために幕末〜明治維新直後にかけて造成されたものらしい。 湖尻峠(標高 850 m)の下に長いトンネルを掘り,そこから西にある黄瀬川の支流,深良川まで芦ノ湖の水を導いているという。 深良川と黄瀬川の合流点はここより少し先,黄瀬川が国道246号と交差するあたりにあるようだ。
これらを見ると,以前,何度も自転車で通った利根大堰,武蔵水路,見沼代用水,その他諸々 を思い出す。

黄瀬川右岸沿いを北東へ(裾野市),15:21
2,3枚目:下を覗くと フジWisteria floribunda,マメ科 フジ属) の花が咲いていた。
3枚目:望遠撮影。

この辺は岩石段丘になっている,と思うのだが・・・(裾野市),15:22
1,2枚目:パノラマ撮影。
ここまで来たのは,地図等をみるとこの辺が岩石段丘になっていそうなので,適当な採集ポイントがあれば 採集しようと思ったからなのだが,,,。 残念ながら今いる右岸側は水際まで降りられる場所はなかった。
一方,対岸(左岸側)を見ると,段丘面まで降りる舗装道があった(地図にも描いてあった。あとで気づいた)。
しかし,今から対岸へ行くとなると大変だ。 すでに午後3時を過ぎているし,なによりここから見るかぎり,岩盤上に水たまりはなさそうだ。 行くだけ無駄足になる可能性が高い。諦めた。
3枚目:現在地を確認。

その先に,右岸側の岸壁から水が流れでている場所があった(裾野市),15:23
地図(上段3枚目)によると,ここより北西側を流れてきた水路の出口のようだ。 おそらく,より上流で取水された水が農業用水として利用された後,ここで川に戻されているのだろう。

その先の川岸の様子(裾野市),15:23

黄瀬川右岸沿いを北東へ(裾野市),15:24
1,2枚目:パノラマ撮影。
2枚目:この時は気づかなかったが,対岸(左岸側)の岩場を見ると,中央付近にやや大きな窪みがあり, 水がたまっているのがハッキリわかる。残念。次回ここを訪れた際は,左岸側へ立寄ってみよう。 ただし,周囲に樹木が生えていないので,原生生物はあまり期待できない。
3枚目:現在地を確認。地図には描かれていない。

黄瀬川右岸沿いを北東へ(裾野市),15:24-15:25
1,2枚目:パノラマ撮影。
この辺の岩盤は水面との段差が結構ある。
2枚目:左岸側は岩盤の広がりがあまりないのが残念だが,岩盤の上には樹木がうっそうと茂っている。
1枚目:手前の右岸側は草(ササ)が茂ってわかりずらいが,こちらも樹木が育っているし,多少は水たまりがありそうだ。 崖の部分を見ると,梯子状に設置された取っ手がある。 あそこを利用すれば岩盤に降りられそうだ。 しかし,直下が笹薮になっているので,安全に降りられるかわからない。 すぐに降りるのを諦めた。

左折して舗装道へ戻る(裾野市),15:25

砂利道を通って舗装道へ(裾野市),15:25

舗装道へ出て右折(裾野市),15:26

右折した直後の様子(裾野市),15:26
1枚目:この先にある岩波駅へ。
2枚目:現在地を確認。

御殿場線 岩波駅へ(裾野市),15:29-15:30
1,2枚目: ムラサキケマンCorydalis incisa,ケシ科 キケマン属) と,
3,4枚目: ハコベの仲間。

右に国道246号が見えた(裾野市),15:32
1,2枚目:パノラマ撮影。
2枚目:既述したが, 246号はあの辺で黄瀬川と交差しているようだ。 そして,その左岸側で深良川が合流している模様。
3枚目:現在地を確認。

Y字路,ここは右へ(裾野市),15:33

右折した先にある永続橋交差点を渡る(裾野市),15:34-15:35

つづいて,その永続橋を渡る(裾野市),15:36-15:37
1枚目:永続橋の様子。橋を渡って左折する。
2,3枚目:橋にあった銘板。
4枚目:上流側の様子。狭く渓谷のような景色だ。 下流側は両岸から成長した樹木で厚く覆われて,見通しが悪くなっていた。

左折した後の様子,ゆるい坂道を上がる(裾野市),15:38

御殿場線 岩波駅に着いた(裾野市),15:41
曇ってしまったし,もうすぐ午後4時。まだ明るいとはいえ全体に薄暗いため,1,2枚ともピンぼけ。
2枚目:個性的な外観の駅舎だが,なぜかエスカレータが設置されていない。 結構上に改札があるので,足腰が弱った人にはきついと思うのだが,,,。

Part XIX: 岩波駅〜沼津駅〜三島駅
2017.04.23, 15:46 - 16:50