ふたたび現れた笹薮の先を右にカーブする(一関市),12:52
産沼へ(一関市),12:52
1〜3枚目:道沿いに北へ向かって傾斜する湿原,というか草原?が現れた。
まもなく産沼だ。
後方を撮影(一関市),12:53
雪解け水や雨水はこの湿原を下って,さきほど紹介した北にある他の沼へ流れていくのだろう。
ただし,湿原(草原)になっているということは,侵食が起こるほどの水量はない,と推察される。
産沼に到着(一関市),12:53
1,2枚目:南(進行方向)を向くと,眼前に産沼の姿があった。
産沼(一関市),12:54
1〜5枚目:登山道の脇(西)に広がる産沼をパノラマ撮影。
栗駒山(須川岳,標高 1626.7 m)から流れ落ちる水は,いったんここに流れこんで,
溢れるとさきほどの傾斜湿原を通って北へ流れ落ちるのだろう。
上記のように水量は多くないと思うが,流水ということで原生生物はあまり期待できない。
産沼(一関市),12:55
期待できないな〜と思いつつ,せっかく来たので
登山道近くで採集(産沼)。
けっしていなくはないが,やはり少なめ。
対岸など他でも採集したかったが,近付けそうないので諦めた。
観察された生物:
小型アメーバ,
ナベカムリ(Arcella sp.),
ディフルギア(
Difflugia elegans,
Difflugia sp.),
珪藻各種,
ボツリオコッカス(Botryococcus braunii),
ゲミネルラ(Geminella),
小型サヤミドロ(Oedogonium),
ヒザオリ(Mougeotia),
ミカヅキモ(Closterium intermedium),
ホシガタモ(
Staurastrum brebissonii,
S. hystrix,
S. simonyi),
アルスロデスムス(
Arthrodesmus extensus),
イボマタモ(
Euastrum affine),
ネジモ(Spirotaenia condensata),
クロオコッカス(Chroococcus),
産沼の脇にある分岐(一関市),12:57
1,2枚目:パノラマ撮影。
沼沿いを少し上がると,このような分岐があった。
左(1枚目)は笊森避難小屋(これより 0.9 km先)へ向かうルート。
右(2枚目)が栗駒山頂(これより 1.3 km先)へ向かうルートだ。
分岐に立つ道標(一関市),12:57
ここ(標高 1370 m)から栗駒山頂(標高 1626.7 m)まではまだ257m ほどの標高差がある。
須川温泉の標高が約1110mなので,ここは標高ではちょうど中間地点になる。
標柱には須川温泉までが 3.0 km,山頂までが1.3 km先とあるが・・・。
さらに上へ(一関市),12:58
戻りのバスの時間があるので,栗駒山頂までは時間的に無理だが,13:10の地点で引き返せば十分間に合うはず,
と予定してきた。まだあと12分ほどある。
ここから栗駒山頂へ向かう登山道の途中にも池(ないし沼,名称不明)があるので,
時間が許すかぎりそこまで近付いてみることにした。
栗駒山登山道を上る(一関市),12:59
1〜3枚目:パノラマ撮影。
ということでふたたび傾斜した湿原?に沿って上っていく。
栗駒山登山道を上る(一関市),13:00-13:02
1枚目:やや傾斜がきつくなり,丸太と石でできた階段を上がる。
2,3枚目:GPSを確認。2枚目:まもなく第2の沼が現れるはずだ。
3枚目:現在の標高 1397 m(のはず)。名称不明の沼(標高 1420 m付近)まであとわずかだ。
栗駒山登山道を上る(一関市),13:04
1,2枚目:パノラマ撮影。
そろそろ右にその沼が見えてもよい頃だが,右には背の高い潅木が茂って先が見通せない。
第2の沼があった(一関市),13:06
そろそろかと思ってカメラを上に挙げて撮影したところ,それらしい沼の水面がわずかに写った。
しかし,ここから肉眼ではまったく見えない。
足下に何かの糞が・・・(一関市),13:06
ここまで熊避けの鈴を付けて歩いてきたが,多少は効果があったかも。
栗駒山登山道を上る(一関市),13:07
1〜3枚目:パノラマ撮影。
上からなら沼を見渡せるかも知れないし,もしかしたら沼岸に近付けるルートがあるかも,
と期待しつつさらに上がる。
Part XI: | 無名の沼〜登山道を下る〜苔花台 2011.10.20, 13:07 - 14:07 |