原生生物情報サーバ | 実験プロトコル

実験に使用する器具類について

ピペット簡易消毒用の沸騰水


 これは,細胞の単離や,他の試験管への移植などを行う際,一度使用したピペットを再び使用するために,雑菌やゾウリムシ細胞がついたピペットを簡易消毒するために用意したものである。電気コンロなどの上に蒸留水をいれたビ−カ−を置いて熱し,沸騰水とする。

 長時間使用する場合,ビ−カ−内の水が蒸発してなくなるので,絶えず水を補給する必要がある。そのためには,ハトの水飲みの形式で,2リットルの三角フラスコにたっぷりと水をいれ,これを他の水の入ったビ−カ−に逆様に立てる。立てる方法は,まず,フラスコの口をアルミホイル等で塞ぎ,この状態でビ−カ−の水の中にいれる。そうすれば,フラスコ内の水をこぼすことなく,さかさに立てることができる。つぎに,これとヒ−タ−で熱しているビ−カ−をつなぐ「コ」の字型に曲げたガラス管を用意し,これに水を満たして,両端を両ビ−カ−に入れる。これで,サイホンの原理で,過剰に水のあるビ−カ−の方からヒ−タ−で熱しているビ−カ−の方へ水の移動が起き,蒸発によって失われた水を補給できることになる。


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