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アメ−バ・プロテウス核の分離法



細胞の集め方

 アメ−バ細胞(Amoeba proteus)は,テトラヒメナを餌に培養したもので,最後に餌を与えてから1日以上経過したもの(細胞内に未消化のテトラヒメナのいないもの)を用いる。
アメーバは泳がないので,底面積のせまい容器に培養液を移して細胞が底に沈むのを待って上澄みを捨てる。
最終段階では手回し遠心機で細胞を集めてパックにする。


核の分離法

 集めた細胞に,以下の溶液を加える。混合比は1:5以上,適当でよい。

          10%   エタノ−ル
          1%    NP−40
          0.25M ショ糖  

 この条件でピペッティングをすると,細胞膜が壊れて,核と細胞内の結晶成分だけが溶けずに残る。そこで,適当に遠心して核と結晶成分を集める。結晶成分を,完全に除去するためには,密度勾配遠心などをもちいるべきだろうが,核酸の分離を行ううえでは,SDS処理でも溶けずに残るので,特にこの段階で気にする必要はない。


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