「半渦飛鷺葉 スル墨鳩銅色交青仕付竜頭捻狂霊芝咲牡丹二度 萬花園」
葉は美しい斑入で,「半渦」はさかい渦ともいう葉質,形は飛び立つ鷺(さぎ)のようである。霊芝(れいし)はサルノコシカケ科のマンネンタケで花の咲く姿が似ているから霊芝咲と呼んでいる。しかし捻狂(ねじれくるい)と形容して霊芝咲が乱れていることを示している。竜頭(りゅうず)は牡丹咲の花の中心部から出る弁化部分が竜の頭に似ていること,青仕付(しつけ)は緑色がく片が花を仕付けている様を形容したのであろう。牡丹咲の場合,中心部から生じる雄しべ,雌しべの弁化した部分がもともとの花弁より遅れて咲くことがあり,牡丹度咲または牡丹二度(咲)という。変化アサガオでは複雑な花になるほど出物が得られる割合が小さくなるので栽培家は一朝一朝の出物を大事にして,葉の色,模様,質,茎の性状,花の色,模様,形の順に精密に表現したのである。この花銘の付け方はこの頃から始まったもので現在でも使用されている。萬花園の命名表現もすばらしいものである。
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参照箇所:上記報告書中の「学術標本画像データベース作成の指針」/ 「IV.学術標本画像データベースの実際例」