ポスピウイロイド科 Pospiviroidae
ポスピウイロイド属 Genus：Pospiviroid
主なウイロイド：ジャガイモやせいも病ウイロイド Potato spindle tuber viroid（PSTVd）
ホスタウイロイド属 Genus：Hostuviroid
主なウイロイド：ホップ矮化ウイロイド Hop stunt viroid（HSVd）
コカドウイロイド属 Genus：Cocadviroid
主なウイロイド：Coconut cadang-cadang viroid（CCCVd）
アプスカウイロイド属 Genus：Apscaviroid
主なウイロイド：Apple scar skin viroid（ASSVd）
コレウイロイドd属 Genus：Coleviroid
主なウイロイド：Coleus blumei viroid 1（CdVd-1）
・感染と病気
植物に感染して、ジャガイモがやせ細る(PSTVd)、矮化（丈が伸びない）(HSVd)、黄色斑(CCCVd) などの症状を起こす。
・粒子構造
タンパク質の殻やエンベロープを持たない、裸の核酸。
・遺伝子
小さな一本鎖環状RNA。PSTVd＝359塩基、HSVd＝297塩基など。分子内の大部分で塩基対を形成して棒状になっている。
ホップ矮化ウイロイドは、佐々木真津生と四方英四郎によって1977年に我が国で発見された。 Sasaki,M. and Shikata,E. (1977) Proc. Japan Acad., 53, Ser B, 103-108.
大野哮司、岡田吉美らは、ホップ矮化ウイロイド遺伝子RNAの塩基配列をDNAに写し変えて (cDNA) 二本鎖DNAを作ると、このDNAがRNA遺伝子と同じ病徴を引き起こすことを発見した。 Ohno,T. et al. (1983) Proc. Japan Acad., 59, Ser. B, 251-254.
（矢崎 和盛＜法政大学＞）
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