コモウイルス科 Comoviridae
コモウイルス属 Genus：Comovirus
主なウイルス：ササゲモザイクウイルス Cowpea mosaic virus（CPMV）
ダイコンひだ葉モザイクウイルス Radish mosaic virus (RaMV)
ファバウイルス属 Genus：Fabavirus
主なウイルス：Broad bean wilt virus 1（BBWV-1）
ネポウイルス属 Genus：Nepovirus
主なウイルス：タバコ輪班ウイルス Tobacco ringspot virus（TRSV）
・感染と病気
ササゲ、ダイコン、などマメ科、アブラナ科、ウリ科、ナス科植物に感染し、モザイク症状を呈する。昆虫によって伝播される。
・粒子構造
径約28nmの正二十面体粒子。形態的には区別がつかないが、沈降係数（遠心力をかけたときの落ち具合（≒重さ）によって、大きい方からB、M、Tの三種の粒子に分けられる。
・遺伝子
二本（RNA-1,RNA-2）に分かれた（分節）一本鎖（＋）RNAを遺伝子とする。いずれの分節遺伝子も、5’末端にはキャップはなくタンパク質が結合している。3’側にはpPolyAがある。大きい方のRNA-1がB粒子中に、小さい方のRNA-2がM粒子中にそれぞれ一本ずつ見いだされる。T粒子は、RNAを持たない。
（矢崎 和盛＜法政大学＞）
＜トップページに戻る＞