平成10年度知的基盤整備推進制度
「生物系研究資材のデータベース化及びネットワークシステム構築のための基盤的研究開発」
2-1. 生物資材情報発信のためのWWWサーバ構築サポートシステムに関する研究

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3-3. 原生生物データベースの構築とネットワーク公開

3-3-2. サーバへのアクセス状況について

 「原生生物情報サーバ」は,法政大学生物学研究室以外にもいくつかのミラーサーバを設置している。石巻専修大学理工学部生物生産学科 柳 明研究室,筑波大学生物科学系 高橋三保子研究室,農業生物資源研究所DNA遺伝情報課,総合研究大学院大学,そして,最近になって設置された中國微生物信息網絡系統(中華人民共和国,後述)である。

 このうち,法政大学,および「原生生物情報サーバ」のみを公開している石巻専修大学,筑波大学の各サーバについて,過去1年間のログ(アクセス記録)を解析した(使用ソフト Analog)。その結果は以下のとおりである。

Yanagi Lab. at Ishinomaki-Senshu Univ.
month year pages #reqs kbytes
Jan 1998 13818 41008 223197
Feb 1998 28116 77964 372853
Mar 1998 6738 35806 176842
Apr 1998 5422 28961 173146
May 1998 4864 34522 206067
Jun 1998 3924 23076 136532
Jul 1998 3528 19600 109090
Aug 1998 11431 31236 162825
Sep 1998 5134 40244 255279
Oct 1998 4771 42325 261380
Nov 1998 3607 35850 218267
Dec 1998 3914 31363 177785
Jan 1999 3128 27999 170966
Feb 1999 7179 18153 63655

Takahashi Lab. at Tsukuba Univ.
Feb 1998 359 476 1768
Mar 1998 23076 68353 335031
Apr 1998 21399 69300 333732
May 1998 18298 50639 226222
Jun 1998 14740 44934 219657
Jul 1998 17578 47267 239583
Aug 1998 35109 63791 281849
Sep 1998 24919 77995 383514
Oct 1998 44543 136226 717376
Nov 1998 37293 145741 751583
Dec 1998 46021 132549 625826
Jan 1999 43522 138459 673227
Feb 1999 11277 61663 315767

Laboratory of Biology at Hosei University
Jan 1998 19459 42157 188936
Feb 1998 30956 64231 328091
Mar 1998 67219 164270 615591
Apr 1998 71395 172049 1256071
May 1998 41679 92772 444202
Jun 1998 34883 74084 378428
Jul 1998 54936 93229 354137
Aug 1998 45576 85039 345147
Sep 1998 31321 106418 567317
Oct 1998 37837 128128 672798
Nov 1998 48679 132942 957047
Dec 1998 42713 111618 509447
Jan 1999 40526 93884 426623

 以上の結果からわかるように,サーバによってアクセス数にはかなりの開きがある。これはサーチエンジンへの登録や外部のリンクページにどの程度紹介されているかによるとみられる。また,現在,データが増えすぎたためにハードディスクの容量が足りなくなり,法政大以外のサーバの更新が十分にできていない。そのため,最新のデータを利用したい場合は法政大にアクセスすることになり,結果として,法政大にアクセスが集中する傾向にある。

 昨年の各サーバへのアクセス(月平均の web pages)数が一番多かったのは,法政大学の3月〜4月にかけてであった。とくに4月には約7万ページに達した。各アクセスごとに利用者が見るweb pagesは多くても10頁以下なので,この数から推定すると法政大だけで1カ月で延約1万人程の利用があったことになる。

 ただし,アクセス数の3割程度はサーチエンジンが放ったロボット(データ収集プログラム)による自動データ収集なので,実際の利用者数は7000人以下であろう。

 筑波大,石巻専修大は法政大よりも少ないが,この他にある農業生物資源研,総研大,中華人民共和国にあるサーバへのアクセスを考慮すると,サーバ全体へのアクセスは,総計で月当り延1〜2万人程度になるものと思われる。

 とはいえ,中にはサーチエンジンを利用した検索でアクセスしてきたものの自分が探しているものではないことに気付き,一度かぎりのアクセスで終わる利用者も多い。本当の意味でデータベースを利用しようとしてアクセスしてくる「真の」利用者の数は,これよりも少ないことは確かである。

(注:後述するように,原生生物データベースのCD-ROM版が全国に6000枚以上配布してあり,個人,および,中高校などで利用されている。したがって,データベースそのものの利用者はネットワーク経由でアクセスしてきた人数よりも多いはずである)

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