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2006.05.21, Part IX

飯綱高原バス停〜大谷地湿原

飯綱高原バス停でバスを降りた後 大座法師池(長野市),13:54-13:55
1枚目:左手の「十割そば」の隣にバス停がある。 2枚目:同じ場所から道路の先にある大座法師池を撮影。 3枚目:今来た道。この先が戸隠バードライン(県道506号 戸隠高原浅川線)。 今日は久しぶりの晴天で,休日で,ミズバショウの開花シーズンのため,車・くるま・車で,道路を横断するのも一苦労だった。

戸隠森林植物園(標高1200 m程)からここまではバスで約24分ほどだが,途中から樹木の様子が一変した。 戸隠ではまだ芽吹いていない樹木が多くあったが,この飯綱高原(標高1000〜1100 m程)に来ると, 標高差わずか100 mにも関わらず,すでに新緑のシーズンも半ばで,どの木々も若葉に被われていた。 (後で出てくるが,ミズバショウもすでに開花時期を過ぎ,葉が大きく成長していた)

大谷地湿原へ(長野市),13:57-13:59
1枚目:バスが来た方向(西)へ戻る。前は下り坂。 2枚目:湿原の前には小さな駐車場がある。 3枚目:ここが湿原の入口。この湿原に来たのは今回が三度目(2003.9.7, 2005.6.12, 2006.5.21)。 4枚目:案内板。

大谷地湿原(長野市),13:59
1枚目:階段を降りて湿原に入る。 2枚目:階段を降りるとデッキ状の木道がある。今回はリュウキンカが一面に咲いていた。

大谷地湿原(長野市),13:59-14:00
木道に降りたところで周囲を撮影。

大谷地湿原(長野市),14:00
ここで採集(大谷地湿原 No. 1)
観察された生物: サイフォデリア(Cyphoderia), ユーグリファ(Euglypha), ハネケイソウ(Pinnularia), ソコミジンコ,

大谷地湿原(長野市),14:01
リュウキンカCaltha palustris var. nipponica

大谷地湿原 リュウキンカ Caltha palustris 大谷地湿原 リュウキンカ Caltha palustris 大谷地湿原 リュウキンカ Caltha palustris

大谷地湿原(長野市),14:02

大谷地湿原(長野市),14:02-14:03
タネツケバナ?(

大谷地湿原(長野市),14:03
2枚目:トクサ

大谷地湿原(長野市),14:04
ここで採集(大谷地湿原 No. 2)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), ミドリムシ(E. mutabilis), マヨレラ(Mayorella), ホマロズーン(Homalozoon), キロドネラ(Chilodonella), ヒスチオバランティウム(Histiobalantium), 小型繊毛虫数種, ミカヅキモ4種以上( ClosteriumC. acerosum),

大谷地湿原(長野市),14:05-14:06
トクサの群生。 この辺のどこかで採集(大谷地湿原 No. 3)
観察された生物: ソコミジンコのみ。

大谷地湿原(長野市),14:08-14:10
ここで採集(大谷地湿原 No. 4)
観察された生物: 小型繊毛虫数種のみ。

大谷地湿原(長野市),14:10-14:11
ここで採集(大谷地湿原 No. 5)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), マヨレラ(Mayorella), キロドネラ(Chilodonella), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種,

以上のように大谷地湿原は,全体として原生生物は少ない。 これは前回(2005.6.12),及び,前々回(2003.9.7)とほぼ同じ。 原因として考えられるのは,湿原の周囲に水路があり,その水の流れが湿原全体に及んでいることがあげられる。 水流により原生生物の多くが流し出されている可能性がある。 また,植物の状態を見てもわかるように,飯綱高原は戸隠高原に比べて気温が高いのも原因だろう。 これまでみてきた限りでは,気温の高い平地よりも冷涼な高地にある池沼の方が圧倒的に原生生物の種類が多い。 近くに人間の活動する場所があるのもなんらかの影響を与えているだろうが,,,。

Part X: 大谷地湿原〜フォレスト・ミュージアム小湿原
2006.05.21, 14:12 - 14:31