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2006.05.09

2006.05.08採集サンプルの観察

5/8採集分 Part I: 唐花見湿原,他 Part II
唐花見湿原 No.1,
実体顕微鏡で見るかぎりではこれほど多くの種類がいるようには見えなかったが,高倍率で観察すると,以下のように非常にたくさんの 種類の原生生物が観察された。わずか10 mlにも満たないサンプルからこれだけ観察されたのは初めて。
以前にも数十mlのサンプルから150種近くを観察したことがある(多くは従属栄養生物)。 しかし,その時は長期間(1ヶ月以上)継続して観察し, その間に順番に増殖・衰退する様々な種類を逐次記録することで,そこまで数が増えたのであって, 1,2日の観察観察期間ではこれほど多くは観察できなかった。 この唐花見湿原のサンプルでは,わずか2日間の観察でこれだけ観察できたということは, これらが同時的に共存していたことを意味するはずで,その意味で興味深い (多少微小環境で住み分けしていたかも知れないが,,)。
観察された生物: マルウズオビムシ(Peridinium), ナベカムリ(Arcella), ラッパムシ(Stentor), ヒカリモ?(Chromulina), シヌラ(Synura), サヤツナギ(Dinobryon), タルケイソウ(Melosira), 他の珪藻各種, Palmodictyon, ヒビミドロ(Ulothrix), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ2種(Closterium ralfsiiC. intermedium), ホシガタモ(Staurastrum), ダルマオトシ(Hyalotheca), チリモ(Desmidium swartzii), Sphaerozosma
この写真撮影の後で確認した生物(5/9 & 5/10): クリプトモナス(Cryptomonas), Glenodinium, ミドリムシ(E. mutabilis), 太陽虫の一種(Acanthocystis turfacea), サッカメーバ(Saccamoeba), コクリオポディウム(Cochliopodium), ナベカムリ(Arcella), トゲフセツボカムリ(Centropyxis), トリネマ(Trinema), アスピディスカ(Aspidisca), ウロトリカ(Urotricha), ミドリゾウリムシ(P. bursaria), レンバディオン(Lembadion), スティコトリカ(Stichotricha), ツリガネムシ(Vorticella) トラケロフィルム(Trachelophyllum) ヒカリモ(Chromulina), ウログレナ(Uroglena), シヌラ(Synura), マルロモナス(Mallomonas), オフィオキチウム(Ophiocytium bicuspidatum), クラミドモナス(Chlamydomonas), クロロゴニウム(Chlorogonium elongatum?), イカダモ(Scenedesmus longus), オーキスチス(Ocystis), ヨツメモ(Tetraspora), Palmodictyon, ゲミネルラ(Geminella), ミクロスポラ(Microspora), Klebsormidium, ミカヅキモ6種( Closterium idiosporumC. costatumC. nematodesC. setaceum, 他2種), Arthrodesmus extensus, ホシガタモ6種( S. aviculaS. connatumS. dickieiS. brachiatumS. asteroideum?, Staurastrum sp.), ツヅミモ5種( C. formosulum, または,C. furcatospermumC. amoenumC. bioculatumCosmarium sp.Cosmarium sp., ) タテブエモ?(Penium sp.), BambusinaTrebouxia, アオコ(Microcystis), Calothrix, ワムシ, イタチムシ,

唐花見湿原 No.2,
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), マルロモナス(Mallomonas), 珪藻各種, Klebsormidium, ダルマオトシ(Hyalotheca), ケンミジンコ, ミジンコ,
この写真撮影の後で確認した生物(5/19): ユレモ(Oscillatoria),
観察された生物(6/7): ハタヒモ(Netrium digitus),

唐花見湿原 No.3,
観察された生物: マルロモナス(Mallomonas), オフリディウム(Ophrydium,共生藻を持つタイプ), ハネケイソウ(Pinnularia), 他の珪藻各種, カルテリア(Carteria) ミクロスポラ2種(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), ダルマオトシ(Hyalotheca), Bambusina
この写真撮影の後で確認した生物(5/19): ハタヒモ(Netrium digitus),

唐花見湿原 No.4,
観察された生物: 渦鞭毛虫のシスト, トラケロモナス(Trachelomonas), オフリディウム(Ophrydium,共生藻を持つタイプ), マルロモナス(Mallomonas), ヒザオリ(Mougeotia), Bambusina, この他に様々な原生生物のシストがたくさんあった,
この写真撮影の後で確認した生物(5/19): ハタヒモ(Netrium digitus),
この写真撮影の後で確認した生物(5/30): ユーグリファ(Euglypha), Assulina, メソテニウム(Mesotaenium),

唐花見湿原 No.5,
観察された生物: シスト各種, 珪藻各種, ミジンコ,

唐花見湿原 No.6,
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), ミクロスポラ(Microspora), シスト各種, ケンミジンコ,

唐花見湿原 No.6-2,
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), シスト各種,

唐花見湿原 No.7,
観察された生物: マルロモナス(Mallomonas), ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), Bambusina, シスト各種,

注:画像にある太めの糸状藻類はBambusinaで,細めのものの大部分はミクロスポラ。

唐花見湿原 No.8,
観察された生物: ミクロスポラ(Microspora), Bambusina, シスト各種,

唐花見湿原 No.8-2,
観察された生物: ハタヒモ(Netrium digitus), Bambusina, シスト各種, ケンミジンコ,

唐花見湿原 No.9,
観察された生物: フロントニア(Frontonia), シスト各種, ケンミジンコ, イタチムシ,

田用水出口,
観察された生物: ナスラ(Nassula), キネトキルム(Cinetochilum), 珪藻各種, サヤミドロ(Oedogonium), Klebsormidium, アオミドロ(Spirogyra), アナベナ(Anabaena),

Part II : 居谷里湿原,青木湖脇の休耕田