公開講演会: 生物多様性研究・教育を支える広域データベース
1992年の国連環境開発会議(地球サミット)で採択された生物多様性条約は,失われつつある生物多様性の保全とその持続可能な利用を目指しています。その後,この条約を具体化するための様々な取組みが世界各地で行われるようになりました。しかし,活動が本格化するにつれ,標本データや種の記載情報などへのアクセスの難しさが問題になっています。そこで,世界中にあるこれらの生物多様性情報をデータベース化し,ネットワークを介して誰もが容易に利用できるようにしようという提案がOECDでなされ,昨年3月に地球規模生物多様性情報機構(GBIF)が設立されました。
今回は,そのような国際状況の変化を受けて,様々な生物の多様性情報をデータベース化しインターネットで公開する活動を長年続けてきた方々に,データベース作成の経緯,現状(コンテンツ,利用状況等),問題点,将来展望などを紹介してもらいます。これによりデータベース作成者間の交流をはかるとともに,国内の生物多様性データベースが質/量ともに充実して,日本から世界に向けた多様性情報の発信が盛んになることを期待しています。 GBIF=Global Biodiversity Information Facility 広域データベース=世界中にある同一テーマのデータベースがネットワークを介して統合的に利用可能な状態にあるもの
|
M E N U | 要 旨 集 | 会 場 案 内 | 多様性DBリスト |