公開講演会:生物多様性研究・教育を支える広域データベース
牧野標本館タイプ標本データベース
 木原 章(法政大学 自然科学センター),加藤英寿(東京都立大学 牧野標本館)
2.データベース化への道のり
back 2−4 データ構造 back

 タイプ標本の特徴は,それを規定するラベルが各標本について1枚貼られている点である。タイプ以外の一般標本では,分類基準の変化に伴い,同定結果が変化するため,その都度,新たなラベルが追加される。タイプ標本だけは,その標本自信が基準であることから,同定結果も変わることなく,1枚のラベルで事足りるのである。従って,標本データは,ラベルデータと1:1で対応し,データベース構造は単一データテーブルで事が済む。撮影画像は,その時の撮影機器の性能に依存するが,全体像だけでは事足りない場合は部分画像を追加している。従って,標本と画像については別のデータテーブルを設定し1:Nの関係で処理することを可能とした(図5)。


  図5 データテーブル

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