2017.03.08, LD vs DD 実験台の手前
実験台の手前にある3つの水槽,
左と中央の水槽では,2017.01.20に購入した
オオカナダモ(アナカリス,Egeria densa,トチカガミ科 オオカナダモ属)
を,右の水槽では
ハゴロモモ(カボンバ,Cabomba caroliniana,ハゴロモモ科 ハゴロモモ属)
(鉛巻き)を栽培している。
購入してから1ヵ月ほどがすぎると,小さな巻き貝(3種いた,注)がオオカナダモがいる水槽で目立つようになった。
それとともに水槽の水の汚れ(水垢)が減っていった。
液肥を加えているので,以前(貝がいなかった頃)は水垢が発生し次第に汚れが目立つようになるので,時折,水の交換を行っていた。
しかし,今回はその必要がないので助かっている。
画像でわかるように,水は透明で,水面にも,ガラス板の壁面にも水垢(ユレモなど)はまったくない。
非常にきれいだ。オオカナダモ等に付着している水垢もまったくない。
ちなみに,左側の水槽には,当初,昨年購入したオオカナダモがわずかに残っていた。これには貝がいなかったので,先月頃までは
大量の水垢があった。
そこで,先月,中央の水槽にいた稚貝を数個体,(今回購入した)数本のオオカナダモとともに移植したところ,1ヵ月ほどできれいになった。
注:後述するように,個体数が増えてきたのはサカマキガイだったが,
これ以外に,細長い巻き貝(現時点では名称不明)もいた。
ただし,これは今まで1個体しか観察できていない。増殖している様子はいまのところない。
また,これは後日判明したのだが,少し遅れて大きくなって目についたのが,
ヒラマキガイだった(後述)。
左端の水槽にいる
サカマキガイ(Physa acuta or Physella acuta,サカマキガイ科 Physa属)
。
中央の水槽にいる
サカマキガイ(Physa acuta or Physella acuta,サカマキガイ科 Physa属)
・・・。とこの時は思ったが,違った。
これはおそらくヒラマキガイ科の一種,
インドヒラマキガイ(レッドラムズボーン,Indoplanorbis exutus,ヒラマキガイ科 インドヒラマキガイ属)
最初はこの画像のようにさほど赤くなかったが,成長するにつれ赤味が増した
(2017.05.16)。
また,当初は,たくさんいたサカマキガイが,この貝の成長とともに次第に数を減らしていった。
その結果,この中央の水槽の水の表面に薄い膜がはり,水じたいもやや濁り出した。
もしかしたら,このインドヒラマキガイがサカマキガイを食べてしまったのではないかと考え,
後日,水槽から取り出して大型シャーレに移して観察を始めた。
追記(2017.12.25):
大型シャーレに移してからは冷凍アカムシを餌に与えている。
かなり成長した。ただし,卵は産んでいない。
右端の水槽にいる
サカマキガイ(Physa acuta or Physella acuta,サカマキガイ科 Physa属)
。
なぜか,右端では増殖していない。鉛のため?それとも最初から1個体だけだったから?
と,この時は思ったが,後日,小さな稚貝がたくさん現れた。
左端の水槽に卵塊を発見!
おそらく
サカマキガイ(Physa acuta or Physella acuta,サカマキガイ科 Physa属)
の卵,のはず。
3〜5枚目:近付いてみると,すでに卵の中で胚発生がかなり進んでいた。
Wikipedia によると,サカマキガイは,雌雄同体で自家受精するが,他個体と交配もするらしい。
これはサカマキガイ
殻は左巻き,ということで
サカマキガイ(Physa acuta or Physella acuta,サカマキガイ科 Physa属)