微生物多様性データベース/外部検索エンジンの活用
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外部検索エンジンの活用
月井雄二(法政大)

 データベースを構築し,ネット上で公開する際に問題となるのが検索機能をどうやって実現するかである。ネット上で公開できるデータベースソフトや,サーバと連携した検索用のソフトを使えば自前で検索機能を用意することができるが,これにはそれなりにコストと手間がかかる。
 しかし,インターネットは本来,分散処理を得意とするので,検索機能を外部の検索エンジンに委託することもできる。実際,ネット利用者の多くはGoogleやAltaVistaなど一般向けの検索エンジンを使って情報探索を行っているので,利用者が慣れ親しんだ検索エンジンの方が使いやすいはずである。また,Googleなどを利用するとときには自前で検索するよりもより高速に検索結果が得られることもある。
 問題は,一般の検索エンジンの場合,広く情報を収集しているため,個々のサイトに対しては網羅的な検索ができない,という点にある(注:Googleでは有料のサービスとして網羅的検索を各サイトに限定して行うSiteSearchという機能も提供している模様)。
 そこで本データベースでは,BRNetのプロジェクトとして農業生物資源研究所で開発されたBioCrawlerという検索エンジンを本データベース用の検索システムとして採用し,その際に,網羅的な検索ができるようBioCrawler制作者側に依頼してデータの収集/インデックスの作成をお願いしてある。
 さらに,通常の検索エンジンではSiteSearchの場合でも検索対象はサイト単位であることが普通で,特定のフォルダ(ディレクトリ)に限定した検索まではサービスとして提供していない。これでは自分専用の検索システムとして利用するには不都合なので,BioCrawler制作者に依頼して,サイト/フォルダを限定した検索もできるようにしてもらっている。
例: http://protist.i.hosei.ac.jp/search/search_PDB.html
「生物多様性データベースの構築」フィージビリティスタディ
「微生物デジタル標本データベースの構築」分科会報告   
「原生生物情報サーバについて」より