公開講演会:生物多様性研究・教育を支える広域データベース
アサガオ類画像データベース  米田芳秋
back 3)利用状況と利用者との交流 back

 アサガオというと小学校低学年の教材,夏休みの自由研究のテーマとしてよく使われている。このような活動を通じて生物への興味が深まり発展していく子供がいる。尤も親が検索を代行している場合が多い。アサガオを教材として教える立場の小学校教員からの質問もある。アサガオと近縁種の識別やアサガオの花の酸性雨による脱色斑についての質問があり,環境汚染指標植物としてのアサガオについて光化学オキシダントによってできる葉の漂泊斑についても説明することにしている。高校教員,大学院生を含む研究者(外国からの研究者を含む)からは研究情報交換や種名同定依頼,種子分譲依頼があり,育種上の質問もある。趣味家からも種々の情報交換,質問がある。CD-ROM購入希望もあった。民間企業からは画像掲載依頼が多く,取材依頼があった。また種々の団体からリンク申し込みがある。

 このようにデータベース公開により交流の範囲が確実に広がったという点に大きな意義がある。小学校でインターネット使用が普及すれば教育現場での活用が一層増加する可能性がある。英語版の作成により一層広がることが期待される。

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