公開講演会:生物多様性研究・教育を支える広域データベース
病原真菌データベース  槇村浩一(帝京大学 医真菌研究センター)
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  PFDBは,病原真菌画像データベースとして第0.0.1版作成(1999年11月)以来,第1.0.0版(2000年11月),第1.9.6.1版(2002年9月迄,ここまではhtmlファイルを作成)を経て,php版(2002年9月以降)に至る。

 公開以来,医真菌にかかわる情報の無償共有に賛同する研究者からの情報提供(図7)を依頼し,データベース化に関わる作業と手順は,「規約」に基づいて「病原真菌データベース運営委員会」(http://www.pfdb.net/myphp/editors_pfdb.php?lang=jp)が行っている。また,運営に関わる費用は,本データベースの主旨に賛同していただけた企業等からの寄付,および病原真菌研究に関する公的研究助成金の獲得に依存している(http://www.pfdb.net/php/list_shaji.php?lang=jp)。


図7 制作者・著作権者と著作権者によって提供された画像リスト
URL, http://www.pfdb.net/php/list_cpright.php?direct=true&lang=jp

運営情報としては,病原真菌(菌株)画像に真菌症(臨床)画像と放線菌および放線菌感染症画像他を加えて,主要病原菌として39属68菌種,真菌症としては33件を収載している。情報量は,htmlファイルとして130ページ,画像ファイルとしては,サイズの違いを同一換算すると471画像,総データ量は384.7MBである。アクセス数は,1日に3000-6000件程度を記録しており,国外からのアクセスが大部分(約65%)を占めている。

 アクセス数の増大に伴い,帝京大学医真菌研究センター内に設置していた学内サーバーから切り替え,より接続速度の速い外部専用サーバー上の独自ドメイン(http://www.pfdb.net/)からの発信(移行)を開始した。この際,株式会社デザインハウス(図8)の協力により従来の「手書きHTML形式」にかえて「phpデータベース」を採用することによって,学術文献(写真)の管理・公開手順の簡素化,真菌症(臨床画像)ページに対する登録・アクセス制限(医療従事者および研究者に限定)の設定,および電子ブックCDとしての配布(未施行)等を可能にした。


図8 phpデータベースの作成協力(株式会社デザインハウス)
URL, http://dhc-net.vis.ne.jp/dhcindex.html

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