Afternoon flower-opening Morning glory,Ipomoea nil
朝早く開いて午前中に萎れるのがアサガオの花の特徴であるが,著者は朝開花せずに午後から夕方にかけて開花するアサガオを見つけた。メキシコのY030系統を栽培していて,これから出現したので系統番号をY031とし,午後開花アサガオ(Afternoon flower-opening Morning glory,Ipomoea nil)と命名した。
Y031は花色薄い青で筒白。花径は4〜5センチ余りで花長6センチの細形。萼片に白長毛あり。1花梗に1〜2花つく。この個体の特徴は開花時刻が遅れることで,午後3時から午後5時頃に開花する。したがって花の観賞は夕方になり,午後10時頃に萎れ始める。開花に関してはヨルガオ型のアサガオと言ってもいいだろう。蕾が開花当日になっても小さく,これが開花遅れの原因らしい。蕾を暗処理すると開花時刻は遅くなり,連続光下に置くと早くなる。
この系統と早朝開花系統を交配したので,今後は開花時刻についての遺伝的背景について調べる予定である。もし自由に開花時刻を調節できれば,日中にアサガオを観賞することもできるようになるだろう。