イポメア属 Ipomoea の植物・分類
各亜属の説明
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米田 芳秋
イポメア亜属 Ipomoea subg. Ipomoea
イポメア節 sect. Ipomoea と アサガオ節 sect. Pharbitis の2節に分けられる。
比較的原始的と考えられており,特にアサガオ節は,最も原始的な要素を持ち,ほとんどが3心皮性雌しべ(3-lobed gynoecia)をもっている。ハナシノブ科との類縁性が指摘されている。
具体的な植物として Ipomoea pes-tigridis (キクザアサガオ), I. nil (アサガオ), I. hederacea (アメリカアサガオ), I. purpurea (マルバアサガオ), I. indica (ノアサガオ)などがある。
ルコウソウ亜属 subg. Quamoclit
この亜属はミナ節 sect. Mina (= sect. Quamoclit sensu Austin),ヨルガオ節 sect. Calonyction,サツマイモ節 sect. Batatas などの6節に分けられる。この属の中で,比較的特殊化していないサツマイモ節 sect. Batatas から最も特殊化しているミナ節 sect. Mina (=sect. Quamoclit sensu Austin) まで含まれる。種子の形と軟柔毛性 pubescence に共通の性質がある。
軟毛種子亜属 subg. Eriospermum (Hallier f.) Verdc. ex Austin
この亜属は2節に分けられる。イポメア属の中で最大で最も複雑な分類群ある。 種子の形,種子に軟柔毛があること,芽生えに対する子葉の付き方に共通性がある。
Edited by Yuuji Tsukii (Lab. Biology, Science Research Center, Hosei University)