アサガオ入門について

1999年5月


江戸時代に育成された変化アサガオは日本の伝統的な園芸花卉植物として知られており、 また大輪アサガオは趣味栽培花として広く親しまれております。現在では、 かなり縁の遠いソライロアサガオが西洋朝顔の名前で栽培されるようになったり、 著者はアサガオと近縁のマルバアサガオを種間交雑して、新しい曜白アサガオを育成して、 花としての中身も拡大してきました。 また遺伝学的な面、植物生理学的な面でも種々の研究が進んでおります。

 このような問題をアサガオ類画像データベースで扱っておりますが、 アサガオは小学校などにおいても植物栽培の教材としてよく使われていますので、 入門的な紹介を加えたらどうかとの要望がありました。 1991年出版の講談社パノラマ図鑑「アサガオ」のディジタル化について、 監修者(米田芳秋)から1998年8月に講談社の方へ相談しました。 その結果、既に絶版になっていることでもあり、同社からこの件について了承を得ました。

 この本ではアサガオの入門的な内容が竹村嘉夫氏の優れた美しい写真の助けによって明示されており、 画像提示というこのデータベースに最もふさわしいものだと思います。

米 田 芳 秋 


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